ジョージアワイン8000年の歴史と今

5,000メートル級の山が連なるコーカサス山脈は、ジョージアの西に広がる黒海から東のカスピ海までずっと続いている。この山脈の向こうはロシアだ。このコーカサス山脈が極寒の風を遮っている。そして南には小コーカサス山脈があり、その先には暑く乾燥した砂漠地帯がある。ジョージアはちょうど南北の山々に守られ、気候に恵まれた緑豊かな国なのだ。

数日間ジョージアに滞在して、いわゆるヨーロッパのワイン産地とは異なる空気だと目と肌で感じた。素朴な風景と日本に似た湿度感、というのだろうか。ワイン発祥の地でありヴィニフェラの起源(P.00の講義レポート参照)であるジョージアで、由緒正しいエステイトから新進気鋭のワイナリーまで訪ねた。

 

<スプラとタマダ>

ジョージアで出会ったのは、温かくホスピタリティーに満ちた人ばかりだった。食事のたび、テーブルから溢れんばかりの料理が並べられて皆で毎回驚いていた。これは、ジョージアで饗宴を意味するスプラSupraというもてなしだったのだ。宴では、ホストが乾杯の音頭をとり少々語る。この役をタマダTamadaと言い、英語ではトースト・マスターと記されていた。タマダはユーモアのセンスを備え、その場の人々の調和を喚起しなければならない重要な役目を負っている。そして「ガウマジョースGaumarjos!(我々の勝利に)」という掛け声とともに乾杯する……。                  (Y. Nagoshi)

<新石器時代からのクヴェヴリワイン>

<クヴェヴリ窯>

<現代のジョージアワイン産業>

大橋健一MWに聞く「ジョージアワインの魅力&プロとして理解しておくべきこと」

「ジョージアの食卓」by 石田博ソムリエ

ムカドワインズのチーフ・ワインメーカー ラド・ウズナシュヴィリ氏による東京農業大学でのジョージアワイン講義

訪問ワイナリー:シャトー・ムクラニ Château Mukhrani  /ヴァジアニ Vaziani/シュミ Shumi/ストリ Stori  /シャラウリ・ワイン・セラーズ Shalauri Wine Cellars  /オルゴ Orgo/テラヴィ・ワインセラー Telavi Wine Cellar/カクフリ・ワイナリー Kakfuri Winery/モスミエリ Mosmieri/シュクマン・ワインズ Schuchman Wines/チュビニ・ワイナリー Chubini Winery/ヴァジスバーニ・エステイト Vazisubani Estate

取材協力:Georgian Wine Association

 

続きはWANDS2019年2月号をご覧ください。
2月号は「ビール、WANDS400号のあゆみ、ジョージアワイン」特集です。
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