カクテルを通してブランドの真髄を探る Marie Brizard

<アニゼットを生かす柚子、パッションフルーツ、そして麹の風味エスティバン × マリーブリザール>

谷澤一気氏(BARオーパ)

 アニゼット。アニスシードの独特な風味が特徴で、地中海沿岸諸国では馴染み深いリキュールだ。このアニゼットの特徴を捉え、その良さを巧みに生かし、上品な一杯を作った人がいる。「N.B.A. マリーブリザール・カクテル・コンペティション2108」で準グランプリを獲得した谷澤一気氏(東京・門前仲町「BARオーパ」)だ。「南仏で夏のバカンスに飲む」イメージで、命名は「Estivant(エスティバン)」。行楽者、バカンスを楽しむ人といった意味だ。マリーブリザールのリキュールの特徴とオリジナルカクテル誕生秘話について聞いた。

 

マリーブリザールは1755年にボルドーで創業。100%天然素材のリキュールで知られ、世界中のバーテンダーやパティシエに好んで使われている。アニスのリキュール、アニゼットの成功によって、マリーブリザールは世界に知られるようになった。現在では130以上の国々に輸出されている。

「マリーブリザールは店でもパルフェタムール、カカオブラウンなどを良く使っています。マリーブリザールの良さは、フルーツ感が生き生きとしていることとクセが強すぎないこと。例えばパルフェタムールは、バニラやすみれの香りが刺激的過ぎるとカクテルに悪影響が出てしまいますが、マリーブリザールは主張が強すぎないので使いやすいです」

マリーブリザールにはその誕生に纏わるロマンティックな言い伝えがあり、巷間で語り継がれている。慈善事業をしていた女性マリー・ブリザールがとある青年の看病をする。病の癒えた青年は、お礼にと、自分の出身地である西インド諸島伝統の薬草の製法をマリーに伝授するというもの。カクテルに添えることのできるこういう、ちょっとしたエピソードがあることもバーテンダーにはありがたいと谷澤氏は言う。

(中略)

今年11月には、ボルドーで開催されるマリーブリザール社主催の世界大会「MARIE BRIZARD MASTERS」に出場する予定だ。(Yasuyuki Ukita)

中略部分はWANDS 2019年5月号をご覧ください。
5月号は「カクテル」「イタリアワイン」特集です。
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