- 2025-11-9
- NEWS, Spirits, Whiskey & Spirits

富山を代表する日本酒「満寿泉」で知られる桝田酒造店の蔵元・桝田隆一郎氏が、日本酒の蔵元として初めて、スコッチウイスキーの功労者として「キーパー・オブ・ザ・クエイヒ Keeper of the Quaich」の称号を受け、スコットランドで授与式が行われた。また同時に、ペルノ・リカール・ジャパンの渡邊一人氏は、日本人として初めてマスター・オブ・ザ・クエイヒを授与された。
桝田隆一郎氏はこの受賞を受け、次のように喜びを語った。
「日本酒業界の観点から見ると、スコッチウイスキーが築き上げてきた全体的な姿と取り組みは、私たちに多くのインスピレーションを与えてくれます。『シーバスリーガル 匠リザーブ』は、日本酒業界とスコッチウイスキー共同で作り上げたイノベーティブなイベントとして歴史に刻まれました。このイノベーションとコラボレーションの実現に際しスコッチウイスキー、特にシーバスリーガルの寛大さとインスピレーションに心から感謝し、敬意を表します」。
スコッチウイスキー「シーバスリーガル」と「満寿泉」(桝田酒造)のコラボレーションは、2017年1月にスタート。日本酒とスコッチウイスキー業界におけるイノベーション創出を目的としたプロジェクト「Craft Sake Brothers」が発足した。
フェーズ1は、シーバスリーガルの樽で熟成させた日本酒の製造。
シーバスリーガルの影響を受けた日本酒「Link 8*」は2018年12月に限定発売され、今でも継続してリリースされている。そしてプロジェクトの第二章であるフェーズ2もゆっくりと進行していった(*8は、スコットランドと富山という二つの生産地の繋がりと、その距離8,888kmを象徴している)。
そして桝田氏は2021年、拠点である富山県富山市北部に位置する東岩瀬に特別な空間「シーバス・バー」をオープンした。この空間は一般公開されておらず、特別な招待客のみが利用できるシーバスリーガルの聖地とも言える空間という。
さらに構想が生まれてから7年が経過した 2024年9月に、フェーズ2が完成した。フェーズ2は、フェーズ1で使用したシーバスリーガル/日本酒の樽をスコットランドに送り返し、日本酒風味のシーバスリーガルを製造することだった。これまでの常識を覆し、満寿泉の影響を強く受けた新たなウイスキー「シーバスリーガル 匠リザーブ」が、日本をはじめ世界各国で発売された。
「日本酒樽の使用はSWA ( Scotch Whisky Association ) 基準を満たしておらず、英国ではスピリッツ(英国以外ではウイスキー)に分類されるが、スコッチウイスキーの歴史に新たな一章を開く大きな節目となると確信しています。これらの革新は、桝田氏のたゆまぬ情熱、技術、そして努力なしには実現できませんでした」と、渡邊氏は言う。
<参考>
1.Keeper of the Quaich(スコットランドのニュースリリースより)
キーパーズ・オブ・ザ・クエイヒは、スコッチウイスキー業界によって設立された国際的な協会です。世界最高級の蒸留酒であるキーパーズ・オブ・ザ・クエイヒの生産、販売促進、そして保護(守護者的意味合い)に携わる人々の卓越した貢献を称えることを目的としています。
スコッチウイスキーの発展に多大な貢献をした方々を称えるため、毎年限られた人数のみがキーパーとして選出されます。厳格な選考プロセスは、この協会の根幹を成しています。候補者は、現職のキーパーまたはマスターによってのみ推薦・推薦され、少なくとも7年間スコッチウイスキーに関わっている必要があります。
協会設立以来、100カ国以上から3,000人以上の男女がこの栄誉を受けています。さらに10年間務め、後にマスター・オブ・ザ・クエイヒとして称えられた少数の精鋭メンバーと共に、彼らは数千年にわたる共有された経験と知識を体現しています。運営委員会による指名と全会一致での承認を経て、新しいキーパーとマスターは、年に2回、スコットランド高地にあるアソル伯爵と公爵の古城であるブレア城で協会が会合を開く際に開催される非公開の式典で就任します。キーパー・オブ・ザ・クエイヒはまた、世界の主要市場における協会の国際支部を支援しており、会員はスコッチウイスキーの価値と高いイメージを継続的に推進しています。協会の名称は、スコットランドの古代ゲール語で「クアック」または「クエイヒ」と表現される伝統的な二つの取っ手を持つコップ(酒杯)に由来しています。これは、古くから友情とスコッチ・ウイスキーを楽しむための器として親しまれてきました。

















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