↑(左から)ジョエル・ピーターソン、モーガン・ピーターソン、クリス・コトレルの各氏↑
CAジンファンデルのゴッドファーザーと称されるジョエル・ピーターソン、その息子で新世代ジンファンデルの旗手と言われるモーガン・トゥウェイン=ピーターソン父子が初めて一緒に来日した。モーガンは2017年にカリフォルニアの造り手として初めてMaster of Wineの資格を取得。その父(Father of MW)であるジョエルは今年71歳、2016年に古巣レーヴェンズウッドから完全に手を引いた後、満を持して古樹のブドウを使い少量生産でつくっているのが「ONCE & FUTURE(ワンス&フューチャー)。一方、モーガンが年来の友人で共同オーナーのクリス・コトレルとともにつくっているのが古木のブドウをつかった「BEDROCK(ベッドロック)」とスパークリングワイン「UNDER THE WIRE(アンダーザワイヤー)」だ。
モーガンは1981年生まれの38歳。父の薫陶を得て5歳の時にブラインドテイスティングでメルロとジンファンデルを利き分け、さらに幼少の折にサンジャコモ畑のブドウを使いドメーヌ=デュジャックに倣って全房発酵させて造ったワインが「Vino Bambino Pinot Noir」の名前で、有名レストランにオンリストされたという逸話の持ち主。大学では一旦ワインを離れ、歴史と政治学を学んだモーガンは現在、「Historic Vineyard Society」の主要メンバーとしてカリフォルニアにおける古木を守り、若手のワインメーカーにその存在の素晴らしさを知らしめる活動を展開している。また、カリフォルニアに戻るまで、ランシュ=バージュや豪州マクラーレンヴェールのハーディーズ・ティンタラやヌーン・ワイナリーでワイン造りの研修を重ねた。特にMWの資格を持つドリュー・ヌーンのワイン造りの姿勢に大きく感化されたという。そのモーガンが2007年から古木にフォーカスして興したのがベッドロックだ。
(中略)
UNDER THE WIRE
カリフォルニア・ファイン・スパークリング・ワイン。ヴァン・クレールの醸造はベッドロックで、ティラージュやデゴルジュマンはマイケル・クルーズの施設で実施。「憧れのレコルタン・マニュピュランに倣って、単一畑、単一品種、単一ヴィンテージによりテロワールを表現するスパークリングワインをつくりたい」
(中略)
ONCE & FUTURE
中略部分および続きはWANDS 2019年7&8月合併号をご覧ください。
7&8月合併号は「米国西海岸のワイン」「ボルドー・プリムール」「夏のスピリッツ」特集です。
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