日本ワイン特集 長野ワインの現在・過去・未来

この数年後には、長野県のワインが日本ワインの代表産地の座を奪取しているかもしれない。

とても情報を追いかけきれないほど、年々、続々とワイナリーが誕生し、最新の日本ワイン生産量では王者・山梨県に迫りつつある。

長野県のワインがニュースにならない日はないほどだが、最近生まれた新興産地というわけではない。130年前にすでに始まっていたその歴史は、現在へ、そして未来へとつながっている。

 

 

ブドウ栽培とワインづくりの幕開け

甘味果実酒全盛の時代へ

長野県におけるブドウ栽培の歴史は、松本市山辺地区に始まったとされる。すでに江戸時代中期には甲州系品種が導入されていたという記録があり、現在も「葡萄発祥の里」の石碑が残っている。

長野県がワイン産地へと向かう転換点となったのは、およそ130年前の1890年のこと。当時の名称でいう里山辺村から塩尻市桔梗ヶ原へ移り住んだ豊島理喜司が、日本におけるブドウ栽培の先駆者、小澤善平から欧米系品種を含む25〜26種3000本のブドウを入手、払い下げられた官有地約1ヘクタールの土地に植えた。

しかし、想定以上に厳しい寒さの影響もあり、多くの品種はうまく育たず、耐寒性のあるコンコードなどが残った。豊島理喜司はこれらを主力として栽培面積を拡大、事業化して会社を設立するに至った。これが長野県のワインの幕開けである。(Katsuhiro Fukuda)

 

つづきはWANDS 2019年10月号をご覧ください。
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