レストランでじっくり味わいたい、生まれ育った土地柄を映し出すヴァルポリチェッラ ベルターニ

「3,118日」、そして「3,030日」。これは、ベルターニのアマローネ・クラッシコ2010年、そして2009年が出来上がるまでにかかった日数だ。出荷までに8年以上を要していることになる。このこだわりのヴァルポリチェッラを垂直試飲しながら、本多康志氏(写真左:4月25日オープン予定の「資生堂パーラー ザ・ハラジュク SHISEIDO PARRLOUR THE HARAJUKU」店長)、藤本智氏(写真中央:代々木上原の「イル・プレージョ」→現在は池の上の「ペペロッソ」マネージャー&ソムリエ、飛田泰秀氏(写真右:乃木坂しん」オーナーソムリエ) ((以下、敬称略)にベルターニならではのスタイル、そして料理との相性について語ってもらった。

 

ベルターニ独自のスタイル

本多:2010年のアマローネ・クラッシコがやっと出てきましたね。

藤本:リリースがとてもゆっくりですね。

飛田:ベルターニを一言で表すとすれば、どう説明しますか?

本多:「媚びない」。ヴァルポリチェッラの著名なワイナリーの中でも、気立てのいい女性というよりは、孤高な男性的なイメージがあります。

藤本:同感です。独自のスタイルを貫いていてドライな印象の味わいです。アッパッシメント(陰干し)の技術、醸造や熟成の仕方によってワイナリーごとにスタイルが異なります。

飛田:スタイルがはっきりしていると、かえって選びやすいですね。ベルターニには硬派なイメージを持っていましたから、確認できてスッキリしました(笑)。フランスのミネラル感の多いタイプに近い。

本多:最近のアマローネには濃縮感があるものもあります。

藤本:そうですね。それにベルターニの場合は、ヴェネトらしさが明確に感じられます。

本多:今イタリア全土でアッパッシメントの手法を用いるトレンドがあって、プーリアなどの南でもアマローネに寄ったワインが見られます。キアンティでもゴヴェルノの手法を用いて残糖があるのを許可したりと。

飛田:アメリカの人たちの甘みを好むパレットを意識しているのでしょう。

藤本:そういう意味でもベルターニは流行におもねることなく、この土地でしか出せない味わいを追求し続けているといえますね。

 

*1990年代からは扇風機や乾燥機により人工的に陰干しを行うワイナリーが増えた結果、ヴィンテージの差が少なくなり、残糖分も増えた。しかし、ベルターニでは今でも50年前と同じ方法で自然な陰干しを100日以上もの長い期間にわたり「竹のすのこ」を使って行なっている。これが香りや味わいの陰影の豊かさにつながっているといわれている。

輸入元:モンテ物産

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