「2018年世界のビール消費量」4年ぶり増加、中国が16年連続1位

キリンホールディングスは、運営するインターネット上の仮想大学「キリンビール大学」のレポートとして、「2018年世界主要国のビール消費量」を12月24日に公開した。

世界170の主要国・地域を対象としたもので、2018年の世界のビール総消費量は前年より154万kl(大びん633ml換算で24億本)増えた約1億8,879kl(前年比0.8%増)で、4年ぶりにプラスとなった。

国別では、中国が前年比2.0%減ではあるものの16年連続で首位。2位アメリカは0.4%減。3位ブラジルは0.8%増で僅かな動き。4位メキシコは5.3%増で、前年に引き続き増加した。上位10か国ではこのほか、ドイツ、イギリス、ベトナム、スペインが増加した。

「中国は消費者の需要が成熟し、市場が飽和した影響を受けて総消費量は減少した。一方で、富裕層の増加によって個人消費が高まり、中高価格帯の商品は好調に推移。イギリスはサッカーワールドカップや天候に恵まれて大幅増。(25位までで最も伸びた)フィリピン(8.8%増)は天候による米不足などから一時的にインフレが加速し、個人消費の伸びがやや鈍化する場面はあったものの、年間を通しては持続的な経済成長による所得環境の改善などおおむね良好な外部環境に支えられ、消費を伸ばした」。

地域別では、アジア(0.1%減)、北米(0.4%減)のほかは増加。アフリカは4.4%増で最も伸び率が高く、8年連続で増加している。

国別一人当たりのビール消費量では、チェコ共和国が26年連続1位で、191.8l。大びんに換算すると303.0本を1年で飲んでいることになる。上位35カ国の中で消費量が伸びた国は21カ国。日本は40.2l(大びん換算63.4本)で0.1%増だった。

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