世界のワインの概要をコンパクトにまとめた、ワイン愛好家のための新刊「フランス主要13地区と40カ国のワイン」(監修:山本博)が7月10日に発刊された。A5判336ページ、並製本。定価2800円。発行・ガイアブックス。
フランスほか40カ国のワイン産地の歴史、土壌、気候、ぶどう品種、栽培面積、生産量、主な産地などについて、それぞれの国の実情を知るエキスパートが解説。特にブルガリアやチェコなどの東欧諸国、ジョージアやアルバニアなどの黒海沿岸諸国、中国、タイやベトナムなどの東南アジアなどは、まとまった本も少なく貴重な情報となる。
主な国と地域は簡略地図とあわせて解説しており、世界のワイン産地の全体像を大まかに捉えることができる入門書となっている。
著者:石井もと子/蛯原健介/遠藤誠/大滝恭子/児島速人/佐藤秀良/白須知子/立花峰夫/寺尾佐樹子/中村芳子/宮嶋勲/安田まり
同書は2018年11月にガイアブックスから発刊された「新ワイン学」の分冊にあたる。1998年刊行の「ワイン学」の改訂版として発刊された「新ワイン学」は醸造がメインで、ワインの科学、原料用ブドウ、醸造工程、貯酒・熟成・製品化、利き酒の5章で構成。ボリュームの都合で入れることのできなかった世界ワイン産地の概要が、今回できるだけコンパクトにまとめられている。
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