マグロと好相性を見せるアンボネイのシャンパーニュ・スティラン

モンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュ、アンボネイで最も優れた畑を所有している造り手のひとつに数えられるスティランは、1999年より3代目のヴァレリー・スティランの時代になった。夫でシャンパーニュ出身のパトリック・ルノーと共に試行錯誤した結果、アンボネイらしさをより表現するために、ヴァレリーの代からいくつか変革を行った。

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そのひとつが、ピノ・ノワールだけで造るブラン・ド・ノワールの「キュヴェ・ペルル・ノワール」だ。現在のキュヴェは2007年に06年のリザーヴを40%ブレンド。ドザージュは7g/l。淡いピンクゴールドで、アップルパイのような香ばしさと熟した果実の香りに、なめらかでとてもバランスのよい味わい。ブラン・ド・ノワールでこれほどのバランス感覚は珍しい。また、中トロのづけと非常によい相性だったことも付け加えておきたい。

もうひとつの改革は、父の代はブレンドだったロゼをピノ・ノワールだけのマセレーションにしたことだ。「キュヴェ・ロゼ」は、記載はないが2007年の葡萄のみ。3日間マセレーションし、それから6か月後にティラージュ。ドザージュは9g/l。チェリーレッドの赤色で、ベリーミックスのような香りに、豊かで力も感じられる生き生きとした味わい。こちらは赤身のマグロと好相性で、寿司でも刺身でもいけそうだ。

ヴァレリーとパトリックの相続分6haに、親戚の畑の葡萄を加えて造るという小規模だが、バランス感覚に優れている。全体に優しいタッチが日本料理に合わせやすい。(Y. Nagoshi)

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