キリンビールがノンアル「グリーンズフリー」リニューアル発表会、前年比190%計画

キリンビールはノンアルコール・ビールテイスト飲料「キリン グリーンズフリー」のリニューアル発表会を3月22日に都内で開いた。

「グリーンズフリー」は中味・パッケージをリニューアルして1月製造品から順次切り替えている。
原料配合の見直しにより、爽快感、飲みごたえを向上。爽やかに香り高いニュージーランド産希少ホップ「ネルソンソーヴィン」をはじめとした3種のホップを絶妙にブレンド。麦とホップの香りの良さを引き出す日本初の製法(特許取得済み)を採用し、「ビールに近い爽やかなおいしさ」にさらに磨きをかけた。
2月21日には飲食店向けに334㎖小瓶を発売。2023年販売目標を前年比190%の210万ケースに置く。

佐藤洋介マーケティング部ビール類カテゴリー戦略担当ブランドマネージャーは同社のノンアルコール飲料への取り組み姿勢として「CSV経営のなかで公約の一つとして『ノンアルコール飲料の販売拡大』を宣言し、2024年に販売量で2021年比117%を目標に取り組んでいると説明。
総市場は10年以上にわたって成長を続けているといい、「昨年は2019年比117%と伸ばすなかで、ノンアルコール・ビールテイスト飲料は105%の伸びで、市場構成比で8割を占める。このノンアル市場で、世界的な“ソバーキュリアス”(あえてお酒を飲まないスタイル)トレンドや、各社のノンアル・低アルカテゴリーの新商品投入、そして味覚の圧倒的な進化によりお客様の変化が起こり、ノンアルコール飲料が身近な存在になりつつある」と市場の動きを説明する。

この動向を捉えてキリンビールの戦略は、圧倒的ボリュームを占めるノンアルコール・ビールテイスト飲料で多様化するニーズを捉えた商品ラインアップで市場成長を加速させるという。“本格”ニーズには一番搾り製法で造った「零ICHI」、“健康”ニーズには「カラダFREE」、そして“爽快”ニーズに「グリーンズフリー」を柱ブランドとして育成する。

柱の一つに据える「グリーンズフリー」は2022年4月に大幅リニューアルし、出荷量で前年比270%と市場トレンドを大きく上回り好調に推移。「しかし国内のビール類ユーザーが5,440万人と推定されるなかでノンアルコール・ビールテイスト飲料ユーザーは1,720万人で、3,720万人にノンアルを手に取っていただくよう、“気持ちをあげたいときに飲む、おいしいもの”という知覚を訴求していく」と話す。

今回のリニューアルでのキーメッセージは「毎日をちょっと特別にする、ノンアル。」とし、お客様の毎日をちょっとうれしくする存在として提案を強化する。コミュニケーションは俳優の菅野美穂さんと坂口健太郎さんを継続して起用。小瓶を新たに販売し、全国の料飲店数万店舗で導入を図る。

2023年のノンアル総市場は前年比101%~103%と想定するなか、キリンビールのノンアル飲料合計では115.4%の420万ケース(大びん換算)、うち「グリーンズフリー」で190%の210万ケースを目指す。
「『グリーンズフリー』の継続的な育成を通し、ノンアルコール・ビールテイスト飲料を消極飲用から積極飲用へと進化させ、市場拡大をけん引する。品質感、うれしくなるといった独自の価値がつくれているブランドで、まだまだポテンシャルがあり、しっかりとお客様にブランドを伝えていく」と述べた。

発表会ではCMキャラクターの菅野美穂さんと坂口健太郎さんによるトークセッションが行われ、菅野さんは「新しくなった『グリーンズフリー』できっとワクワクした気分になっていただけると思います」、坂口さんは「ちょっとぜいたくしたいときのお供や、お出かけの時などに、ぜひ手に取ってみてください」と紹介していた。

 

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