「ホークスベイ シャルドネ コレクション2020 その1」

キャメロン・ダグラスMSがブラインドで選抜した、偉大な2019年ヴィンテージのシャルドネ12銘柄を比較試飲した。

 

1-Askerne Estate –  The Archer Chardonnay 2019 

1993年創業のアスカーン・エステイトは、海に近い冷涼なTe Awangaにある。

TA 5.48g/l, pH 3.37, RS 0g/l, 14%abv, NZ $50

クローン:Mendoza主体、+15, 95

石と砂の多い緩やかな斜面のテラスで、収穫量は2.5kg/株。手摘みし、ホールバンチプレス。デブルバージュしてから樽発酵。天然酵母での発酵も。フレンチオークの小樽を使用。28%新樽。10か月樽熟成。100%マロラクティック。メンドーザは、酸とストラクチャーをもたらし、15は黄色いストーンフルーツの風味をもたらすと言う。

豊かな香り。熟したりんごや桃など粘性も感じられる香りで、バニラ香も綺麗に融合している。なめらかなアタック。ボリュームもあるがキリッとした酸、そしてテクスチャーも心地よい。バランスよく、上質。レモンピールや潮のような余韻。豊かさとフレッシュさのバランス秀逸。

 

2-Bilancia –  Tiratore Chardonnay 2019 

ビランチアは、イタリア語で天秤座という名前。2000年が初ヴィンテージ。

かつては川底だった場所で砂と砂利土壌のGimblett GravelsにあるLa Collina畑。2001年に植樹。

クローン:B95とUSD15が主体+548、809, Mendoza。

13.5%abv, NZ $90

手摘みし、ホールバンチプレス。フレンチオークの小樽とパンチョンで天然酵母で発酵。11か月樽熟成。素晴らしい収穫ができ、余計なものは何も足さず畑の個性をそのまま表現したと言う。

香りはまだ閉じ気味で、清楚なりんごやシトラスが香る。しなやかなアタックで上品な味わい。ボディーは繊細で酸はソフトに感じられる。シルキーなテクスチャーでしっとりとした穏やかな余韻。清涼感ある後味で塩っぽさも。上品な味わい。

 

3-Church Road –  Tom Chardonnay 2019

チャーチロードワイナリーはNapier だが、72%のブドウはホークスベイ南部のTuki Tuki Valley の畑より。トム・マクドナルドが1960年代に植樹した畑で、河口から6km。緩やかな斜面にあり、午後は冷涼な海風が吹く。上層は粘土で下層は粘土石灰質土壌。28%はテラスの畑で海から8km。近年シャルドネに植え替え。良い結果が出てきている。ここからはよりリッチで、ストーンフルーツ風味のまろやかなワインになる。収穫量は低く、やや早めに収穫。モダンで凝縮した深みのある、複雑でバックボーンのあるワインに仕上げていると言う。

TA 6.7g/l, pH3.22, RS 2.6g/l, 13.5%abv, NZ $150

クローン:95, 1066, 15, 548

手摘みし、選果後にダイレクトプレス。フレンチオークの小樽で、天然酵母で発酵。マロラクティックも自然に行う。31%新樽。11か月ほど樽熟成。

華やかな香り。バニラ香や香ばしさも強めで、よく熟したりんごや桃の香りもしっかりしている。しなやかなアタックで、ジューシー。酸がとてもフレッシュで生き生きとしている。なめらかな食感だが、大変若々しくキリリとした酸が豊かで、柑橘系の香りが香ばしさとともに口中で広がる。もう少し待ちたい。

 

4-Clearview Estate –  Reserve Chardonnay 2019 13.5%

クリアーヴュー・エステイトは海に近い冷涼なTe Awangaにある。ここは水はけが良い土壌で特別な微気候があり、独特のセイボリーさと自然な酸をもたらすと言う。

80年代後半に植樹したシャルドネを手摘みし、ホールバンチプレス。43%新樽で樽発酵。2020年4月まで樽熟成。

13.5%abv, NZ $45

まだ香りは閉じ気味だが、白桃や洋梨など粘性のある熟した果実の香り。なめらかなアタックで、酸はややソフトに感じられる。心地よいなめらかなテクスチャー。ほのかにバニラ香が口中で広がる。バランスよくうま苦味を少々感じる穏やかな味わい。柑橘類のピールのような余韻。

 

5-Collaboration Wines –  Aurulent Chardonnay 2019

Ohiti70%+Havelock Hill30%  砂とシルト+ライムストーンで標高高い

26年間ワインメーカーを務めるジュリアンヌ・ブロゲンがナパ、マーガレットリヴァーを経て、ホークスベイで造る。

70%はOhiti地区にあるKokako畑で、クローンは15。樹齢20年でドライファーミング。山に囲まれ、Ngaruroro川に面しており、日較差が大きい。上層はシルトロームで、下層は砂利。昔は川底だった場所。ミネラルとシトラス感をもたらす。

30%はHavelock Hill地区にあるAskerne畑で、クローンはMendoza。樹齢25年。Havelock Hill地区の北部にあり、海に近い。土壌は、粘土、シルト、ローム。酸とレモンのニュアンスをもたらす。

ホールバンチプレスし、30%新樽で天然酵母による発酵。マロラクティックも行い、11か月樽熟成。

TA 6.7g/l, pH 3.38, 13%abv, NZ $35

少し閉じ気味ながら綺麗で清楚な香り。熟したりんごや桃に、ほのかなバニラ。しなやかなアタック。テクスチャーが心地よくなめらか。うま苦味が感じられ酸はソフト。クリーミーで、口中の後半で味わいが上がる。穏やかな後味。

 

6-Coopers Creek –  Select Vineyards ‘Limeworks” Chardonnay 2019

TA 7.1g/l,  pH 3.41, RS 2g/l, 12.5%abv, NZ $25

機械収穫。フリーランのみ使用。樽発酵(20%アメリカンオークの新樽)、マロラクティックも行なっている。11か月樽熟成。

涼しげな香り。りんごと柑橘類、バニラが香る。しなやかなアタックで、繊細なボディ。酸はソフト。うま苦味が感じられる。

 

「ホークスベイ シャルドネ コレクション2020  偉大な2019年ヴィンテージ」

「ホークスベイ シャルドネ コレクション2020 その2」もご覧ください。

(Y. Nagoshi)

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