- 2021-3-4
- Wines, ニュージーランド New Zealand

偉大な2019年ヴィンテージ12銘柄をキャメロン・ダグラスMSがブラインドで選抜したのが「ホークスベイ シャルドネ コレクション2020」だ。
「2019年は、ホークスベイのシャルドネにとって実に素晴らしいヴィンテージです。テクスチャー、強さ、ハリ、輪郭のはっきりとした酸、芯のある果実があります。加えて、熟成可能性も期待できるものが多い年です」と、キャメロン・ダグラスMS。
<偉大なヴィンテージ2019年の特徴>
2019年は、温かく長い夏で積算温度は1,540GDDと平均を大きく上回理、収穫期は乾燥してムラなく一貫性ある成熟が得られたと言う。この年のポイントを挙げると以下のようになる。
– 霜のない春は、ブドウの木の生育シーズンを健康的にスタートさせた。
– 比較的冷涼で湿った開花により、収量が減少しバラ房となったため、病害のリスクが軽減された。
– 生育日数は、2018-2019年は平均を大きく上回っており、過去10シーズンでこれを上回ったのは2年だけ。
– 温暖で乾燥した収穫期間-最も重要な期間が、風味、バランス、申し分ない熟度をもたらした。
– 1月から収穫まで水分ストレスがかかる期間が長かったため、果実の成熟にエネルギーを集中させることができた。
– 小粒で香りも味わいも凝縮感が際立っている。
特に、シャルドネとシラーが秀でているという。
<選ばれた12銘柄(A to Z)>
ブラインドテイスティングでキャメロン・ダグラスMSが選抜した12銘柄は以下の通り。
Askerne Estate – The Archer Chardonnay 2019
Bilancia – Tiratore Chardonnay 2019
Church Road – Tom Chardonnay 2019
Clearview Estate – Reserve Chardonnay 2019
Collaboration Wines – Aurulent Chardonnay 2019
Coopers Creek – Select Vineyards ‘Limeworks” Chardonnay 2019
Elephant Hill – Salome Chardonnay 2019
Monowai Estate – Upper Reaches Chardonnay 2019
Pask – Declaration Chardonnay 2019
Sacred Hill – Riflemans Chardonnay 2019
Tony Bish Wines – Heartwood Chardonnay 2019
Villa Maria – Single Vineyard Keltern Chardonnay 2019
「ホークスベイ・ワイン」から送られてきた12銘柄試飲し、キャメロン・ダグラスMSの解説にもある通り、2019年のシャルドネは多くの要素を兼ね備えているとわかった。果実の熟度が高いが、実にフレッシュな酸が強いバックボーンを形成しているのが共通点。加えて、畑の場所や造り、あるいはクローンの違いにより、リッチなタイプから上品なタイプまで多様性も感じられた。しかし、パワフルというよりは集中力のあるブドウの品質の高さが大変印象深かった。ホークスベイのサブ・リージョンの追求は、さらに面白そうだ。
それぞれについての解説は「ホークスベイ シャルドネ コレクション2020 その1」
「ホークスベイ シャルドネ コレクション2020 その2」をご覧ください。
(Y. Nagoshi)
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