「ホークスベイ シャルドネ コレクション2020 その2」

キャメロン・ダグラスMSがブラインドで選抜した、偉大な2019年ヴィンテージのシャルドネ12銘柄を比較試飲した。

 

7– Elephant Hill –  Salome Chardonnay 2019

2003年創業のエレファント・ヒル。サロメのブドウは2つの畑から。Bridge Pa Triangle 78%, Te Awanga 22%。

クローン:67%548, 26% 15, 7%Mendoza

TA 6.5g/l, RS <1g/l, 13.5%abv, NZ $75

Bridge Paのシャルドネは3月6日に収穫開始。手摘みし、ホールバンチプレス。デブルバージュして、フレンチオークの小樽(31%新樽)で、天然酵母により発酵。12か月樽熟成。6か月タンクでシュール・リー。Bridge Paは果実味や豊かさを、Te Awangaは酸とストラクチャーをもたらすと言う。

バランスよい綺麗な香り。バニラ系と熟した白桃やりんごの香りが融合。豊かさが感じられる。アタックはなめらかだが、酸はとてもフレッシュで生き生きとしている。果実の豊かさとフレッシュな酸が合間って、勢い、エネルギーを感じる。ジューシーな後味で、シャルドネらしさとニュージーランドらしさ、どちらも強く感じる。

 

8-Monowai Estate – Upper Reaches Chardonnay 2019

ブドウは、標高が高いCrownthorpe&Mangatahi地区の畑より。土壌は砂と砂利、砂とシルトなど。

選抜された区画のシャルドネ。セレクション。発酵は12〜15℃で。マロラクティック100%。 フレンチークの新樽・1年使用・2年使用で熟成。

TA5.3g/l,  pH 3.55, RS <2g/l, 14%abv, NZ $35

パイナップルのような熟したトロピカルな果実が香り、粘性も感じる。豊か。なめらかなアタックで、少しだけ青さのあるマンゴー的なピュアな果実の香りが口中で広がる。なめらかでリッチな味わい。ミラベルのようなピュアな果実の印象で、余韻に少々塩っぽさも。

 

9-Pask –  Declaration Chardonnay 2019

パスクは、”Keep Ntural” をコンセプトにしている。Gimblett Gravels地区にあり、土壌は砂利と砂。

TA 5.5g/l, RS <1g/l, 13.5%abv, NZ $45

手摘みし、ホールバンチプレス後、デブるバージュ。フレンチオークの新樽で天然酵母により発酵。熟成は10か月、55%新樽にて。

りんごや桃の香りに、少々バニラ香が加わる。なめらかなアタックで、酸もソフト。ゆったりとした味わい。新樽率が高いが樽のニュアンスが過度に出ることが全くない。果実の熟度が感じられる豊かでバランス良い香りと味わい。

 

10 Sacred Hill –  Riflemans Chardonnay 2019

Dartmoor 地区のRiflemans畑。1995年植樹で、岩と石灰質土壌。

自根のMendozaクローン

手摘みし、ホールバンチプレス。デブルバージュの後、、フレンチオーク(80%新樽)で発酵。バトナージュも行い、100%MLF。12か月樽熟成。

TA 5.7g/l, pH 3.55, 13.5%abv, NZ $70

香ばしさやバニラ香が広がり、熟度の高いりんごや桃など、豊かな香り。なめらかなアタックで、ソフトな酸。うま苦味も。ボリューミーな味わいで厚みと豊かさが感じられる、ゆったりとしたテクスチャー。

 

11 Tony Bish Wines –  Heartwood Chardonnay 2019

Bridge Pa地区の2つの畑のシャルドネ。

TA 6.1g/l, pH3.4, 13.5%abv, NZ $35

クローン:Mendoza

手摘みし、ホールバンチプレス。フリーランのみ使用。新樽発酵で、一部は天然酵母で発酵。11か月樽熟成。フレンチオークと果実が融合した、凝縮感と長い余韻のあるクラシックなホークスベイのスタイルだと言う。

まず、熟したりんごや桃など熟したピュアな果実の香りが広がる。しなやかなアタックで、酸はソフトながら、ミネラル感がある。果実感をストレートに感じられるネイキッドな美味しさ。後味は塩っぽさやぎゅっとした引き締まりがあり、心地よい。とてもピュアで、エネルギーも感じられ、樽の要素を感じないほど。コストパフォーマンスが高い。

 

12 Villa Maria – Single Vineyard Keltern Chardonnay 2019

畑は、Bridge Pa Triangle地区の西端(Maraekakahoの東)にあり、1999年に植樹。かつては川底だった場所。土壌はシルトローム、赤い金属、砂利などで、水はけが良い。

クローン:85% 15, 15% 548

TA 7.0g/l, pH 3.30, RS 0.9g/l, 14%abv, NZ $80

収穫量は5-7t/ha。フレンチオークの小樽で、天然酵母により発酵。マロラクティックは30%、11か月樽熟成(40%新樽)。

バニラ香とりんごや桃などの熟した果実の香りが融合。とてもなめらかなアタックで、心地よいテクスチャーが続く。豊かな味わいで、全体的に酸もソフト。ボリューミーで、うま苦味があり、後味はフレッシュ。

 

「ホークスベイ シャルドネ コレクション2020 偉大な2019年ヴィンテージ」

「ホークスベイ シャルドネ コレクション2020 その1」もご覧ください。

(Y. Nagoshi)

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