サントリー 森と水の学校「リモート校」参加者募集! 7月、8月に小学校3〜6年生と保護者を対象に

サントリーは、「水と生きる」との企業理念でも知られている。サントリーホールディングス サステナビリティ推進部の専任課長 森揚子氏は、「『人と自然と響きあう』、を使命と考えているサントリーグループは、創業以来良質な水を探して事業を行なってきており、水はオリジンである」と、述べた。

ウイスキーであってもビールであっても、良質な水が必須である。そのため、良質な地下水を確保するために、全国21箇所(約12,000ha)で行なっている森林整備活動「天然水の森」は、国内の工場で汲み上げる量の2倍の地下水を育む面積に広げるという目標を、予定より早く2019年にすでに達成した。これは、50〜100年かけて行わなければならない気の長い取り組みである。

また、2004年からは次世代への環境教育「水育(みずいく)」活動も開始した。「水育」はサントリーの登録商標だそうだ。小学校3〜6年生とその保護者を対象としたのが「森と水の学校」、そして小学校4・5年生を対象にした「出張授業」も行なってきた。今年で18年目となり、合計で19万人超の児童が授業を楽しんだ。

しかし、コロナ禍によりどちらの「水育」もオンライン化せざるを得なかった。子供達が自然に触れ社会に触れる機会をもてるよう、「出張授業」はスタジオの講師とも双方向のコミュニケーションを組み合わせたプログラムで、今年から、「出張授業」後のホームワーク・アクティビティも開始した。ところが結果として、このようなオンライン化により接点が拡大し、これまで周辺エリアだけからの参加だったのが、いずれも全国へ広がった(「森と水の学校は22都府県から43都道府県へ、「出張授業」は12都府県から26都道府県へ)。

「水の恵みを製品化して届けている会社だからこそ、水の大切さを子供達にも感じてほしい」と、森氏。

 

7月、8月に小学校3〜6年生と保護者対象に行う、森と水の学校「リモート校」の参加者募集が始まっている。

会見の際には、阿蘇の森の体験を見ることができた。九州熊本工場で使う水を育む阿蘇の森のミズナラやブナの木の様子、森の自然や生き物が生きる空間を五感で体験できるプログラムだ。湧き水が出るポイント。湧き水が集まり小さな川ができて小さな生き物が生息している様子。葉っぱが朽ちて土になる様子と、ふかふかの土づくりに貢献している小さな生き物の様子。これらを専門の講師が優しく説明し大変わかりやすい。

ふかふかの土体験キットでは、土(スポンジ)の小さな隙間にたくさんの水が蓄えられることを知らせる。健康な森と暗い森の固い土(太陽が当たらない不健康な森)に、大雨が降ってきたと過程して実験し、ふかふかの土は水を蓄えられ、ゆっくりとしみ込んで地下に水が溜まり、ホースから綺麗な水となって出てきた。暗い森の方は、茶色い水がそのまま川に流れ出てしまった。雨水を蓄えられる土壌は、色々な生き物たちの働きも貢献しており、水を綺麗にして数十年かけて湧き水を生む。このような仕組みを形成するために、暗い森を明るい森にし、その土地に合った樹木の植樹など、森を守る活動を続けているとわかった。

サントリー水育(みずいく)

 

森と水の学校 リモート校 7月、8月に小学校3〜6年生と保護者対象

「リモート校」参加用のキット

 

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