グラフダイヤモンドで知られるグラフ家による「ドゥレア グラフ エステート」のワインが日本へ。

世の女性を魅了する極上のダイヤモンドで知られるグラフ。そのグラフ家が南アフリカのステレンボッシュでワイナリーを構えている。「ドゥレア グラフ エステート」はラグジュアリーな隠れ家的スパリゾートでもあると言うが、ここではいくつかのワインを紹介する。

 

「ドゥレア グラフ エステート」は2009年にグラフダイヤモンドのローレンス・グラフ氏が創業。およそ45haの敷地のうち20haほどがブドウ畑で、生産量の40%を賄っている。標高380〜580mの畑は北向き斜面が多く、中には「スケアリーコーナー」と呼ばれる丘もありとても風通しが良いそうだ。沖積土壌と風化した花崗岩で、ベースは粘土。ボルドー系の赤品種、シラーズ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどを栽培している。

ワインメーカーを務めるモルネイ・フレイ氏は、ステレンボッシュのワイナリーでアシスタント・ワインメーカーを務めた後、フランス、ドイツ、ボルドー、ニュージーランドで醸造の経験があることに加え、イギリスではインポーターにも席を置いた。2015年からグラフでワインメーカーの任に就くが、それ以前に世界各国の上質なワインに触れる機会が多くあったことが大きなアドヴァンテージになっていると考えられる。ちなみに、他国での修行の中で最も影響を受けたのはボルドーのサンテミリオンでのことだったと言う。

さて、ドゥレア グラフには芸術的なレンジ「アイコンレンジ」と美しいライフスタイルのための「ラグジュアリーレンジ」がある。前者には、世界的に高評価を得ている最高峰の「ローレンス・グラフ・リザーヴ」もあるが、今回は後者から。

「コースタル・キュヴェ・ソーヴィニヨン・ブラン2021」は、8%セミヨン(フレンチオークの新樽で3週間発酵)をブレンドしたもの。フレッシュで青すぎず熟しすぎずバランス良い清々しい仕上がりで、余韻はミネラリー。

「カベルネ・フラン・ロゼ2021」は美しい桃色で、珍しくカベルネ・フランのみを使用したロゼ。近年、赤においてもカベルネ・フランのフレッシュさが各国で注目されているが、このロゼはカベルネ・フランの新しい姿のように感じられた。優しいベリー系の香りが綺麗で、ピュアでフレッシュな味わいは誰にでも勧められる。これからの蒸し暑い季節に最適!

「バンフック・リザーヴ・シャルドネ2020」は、標高の高い自社畑のブドウのみ使用。区画ごとに熟度に合わせて収穫している。バニラのような香ばしさ、桃や洋梨の熟れた果実も香る。味わいは重すぎずテクスチャーがとても綺麗で、フレッシュさと蜜のような香りが余韻に残る。

「シラーズ2019」は、ステレンボッシュの冷涼な地区のブドウを使用。優しい抽出のために発酵は低めの温度で行うと言う。ハリのあるフルーティーでフローラルな香りが印象的で、とてもピュアでジューシー。果実感がとても大切にされている。

「ボットマスコップ2018」は、自社畑の樹齢の高いブドウのみ使用。ブレンド比率は、カベルネ・ソーヴィニヨン59%、カベルネ・フラン20%、プティ・ヴェルド10%、メルロ8%、マルベック3%。除梗してホールベリーで発酵している。スパイスと果実の香りが融合し、テクスチャーがとても綺麗でバランス感覚が秀逸。とても丁寧に造られているとわかる。

どのキュヴェも、果実の個性を尊重した丁寧な造りという点が共通して感じられた。ダイヤモンドが本業であるため、輝きを重視しているのかもしれない。

ダイヤモンドを手に入れるのはハードルが高く友人ともシェアしにくいが、ワインであれば皆で楽しめる。贈り物としても喜ばれそうだ。

 

春が旬のキャビアには「雪どけ」、「春一番」と命名。前者は塩分濃度2.7%でクリーミーな味わい、後者は3%で力強くキレのある味わい。

ちなみに、「ドゥレア グラフ エステート」の独占輸入販売を始めた金子コードは、「HALCAVIAR ハルキャビア」の生産者でもある。https://hal-caviar.com

 

1932年創業で今年90周年を迎える金子コード。もともとは電話のコードを生産するのが本業で、今メインとなるのはカテーテル。狭心症や心筋梗塞などの手術に用いる細長い管の生産だ。しかし、どのような事業でも先細る、との考えから8年前に新規事業の模索を始めたと言う。その結果、世界一の日本産キャビアに行き着いた。最も大切な水を求めて産地は浜松町の春野町へ。

「ハルキャビアは、国産のフレッシュキャビアです」と記されているこのキャビア。「フレッシュキャビア」とはどういうことなのか、味見して初めてその意味が理解できた。こだわりの水で育まれ、必要最低限のこだわりの塩だけ使用し、冷凍も殺菌もされていない、旬にだけ食べられるキャビアは、本当に「卵」の味がする。そして、熟成日数や塩の濃度によっても味わいが異なる。だから、いくつかの料理店のシェフ御用達のハルキャビアも納品している。

ハルキャビアに使用するこだわりの塩の数々。

このハルキャビアは、勧められた通り「ドゥレア グラフ エステート シラーズ2019」と合わせてみると不思議なことに実に良い相性だった。どちらもピュアだからだろうか。

浜松の生産の現場では、キャビアの旬の時期には1日1組のみの限定だがハルキャビアと料理を楽しめる「ハルラボ」が予約できるそうだ。来春、足を運んでみてはいかがだろうか。(Y. Nagoshi)

販売:HAL PREMIUM
電話:03-6303-7722
住所:〒143-0026 東京都大田区西馬込2-1-5 金子コード東京本社ビル1F
アクセス:都営浅草線 西馬込駅 西口よりすぐ
営業時間:10:00~17:00(土日祝日を除く) ※営業時間は変動する場合がございます。
URL:https://www.halpremium.com/
SNS:https://instagram.com/hal_premium?utm_medium=copy_link

TEL:(03)3777-3417

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