ドメーヌ・タリケ、キュヴェ・クラッシク40周年記念ボトルラベル

ドメーヌ・タリケはガスコーニュ地方のアルマニャック生産家として出発したが、1973年に、それまで誰も考えなかったアルマニャックの原料ワインであるユニ・ブランを辛口白ワインとして販売し、いきなりモンプリエのワインコンクールで金賞を受賞、1987年に英国のコンクールで「ワインオブ・ザ・イヤー」を得るなど高い評価を得た。その後『ドメーヌ・タリケ、キュヴェ・クラッシク』が世界市場でIGPコート・ド・ガスコーニュ白の代名詞として知られるようになったことはよく知られている。このほど『ドメーヌ・タリケ、キュヴェ・クラッシク』販売40周年を記念して、ラベルの下に40周年ヴィンテージを祝う黒帯を加えた特別「キュヴェ・クラッシク40周年記念ボトル」を発売した。そのお披露目とドメーヌの紹介を兼ねたプレス向け昼食会がパリのレストラン「ベルフイユ・デユ・クラブ・サンジャーム」で開かれた。

オーナーのレミー&アルマン(右)・グラサ兄弟

 

『ドメーヌ・タリケ、キュヴェ・クラッシク』は当初、アルマニャック用に栽培していたユニ・ブランのみを使って作られたが、その後、1980年代半ばにユニ・ブランを主体にコロンバールを組み合わせるようになった。さらに2011年からグロ・マンサンとソーヴィニョンも僅かならがブレンドに加え、白ワインに必要な繊細さ、軽さ、さらにフレッシュでエレガントな要素がバランスよく表現されるようになった。特に、アルコール度数が10.5%と低く花や柑橘類、黄色い果肉の果実のアロマが広がる、辛口でフルーティ、内容のあるワインとして世界的な人気を得ている。

現在ドメーヌ・タリケを管理するアルマン、レミー兄弟は、19世紀末、フランスとスペインの国境、ピレネーの小村で熊の調教師として働いていたアルトー家の5代目で、叔母のマイテと父親のイヴ・グラサが発展させたドメーヌを2005年に継承した。(Toshio Matsuura/Paris)

現在ドメーヌ・タリケが販売しているワイン、左から

①『Classic 2021』(ドメーヌ・タリケを代表するワイン。今年40周年特別ラベルのボトルをリリースした)。

②『Imprévu 2021』(リースリングを主体にユニ・ブラン9.5%をブレンド)。

③『Amplitude 2021』(グロ・マンサンを使った辛口ワイン)。

④『Réserve 2020』(グロ・マンサン、シャルドネ、ソーヴィニョン、シャルドネのブレンド)。

⑤『Chardonnay Tête de Cuvée 2019』(軽くトーストした樽で熟成したシャルドネ)。

⑥『Dernières Grives 2018』(遅摘みのプティマンサン)。

⑦『Rosé de Pressée 2021』(メルロ、シラ、タナット、カベルネ・フランを使い、プレス方式で作ったロゼ)。

⑧『Marselan rosé 2021』( 100% マルスランで作ったロゼ)。

⑨『Entracte 2020』(シュナンとシャルドネをブレンドし、シャルマット方式で作った発泡性ワイン)。

40周年を迎えた『ドメーヌ・タリケ、キュヴェ・クラッシク』のラベルの変遷。

 

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