NEW ZEALAND ニュージーランド ソーヴィニヨン・ブラン

セントラル・オタゴで行われたピノ・ノワールのイベントに続き、マールボロではソーヴィニヨン・ブランの、ギズボーンではスパークリングワインとシャルドネ、アロマティック品種のイベントに参加した。

ひと通り行程を終えて感じたのは、ニュージーランドは動きが速いということだ。若い産地であること、造り手も若く探求心が強いこと、自由度が高いことなどが功を奏しているのだろう。また、輸出を念頭に置いており国としてワイン産業を推進していることも大きな原動力となっているのではないだろうか。オープン・マインドで勢いがあるため、見ていてとても面白い。ワインの発展と比例するように食の品質も随分上がってきている、という言葉にも納得した。そのエキサイティングな様子の一旦を伝える。

 

ソーヴィニヨン・ブラン

1990年代に、マールボロのソーヴィニヨン・ブランをブラインドで試飲した時のことを今でもよく覚えている。トロピカル系果実の香りがとても華やかで口当たりもよく、魅了された。それまでには感じたことのない香りで、品種も場所もわからなかった。ヴィンテージは覚えていないが、銘柄は「クラウディ・ベイ」だった。今ではこの系統の香りがすれば、十中八九場所も品種も特定できる。しかし反対に、マールボロのソーヴィニヨン・ブランの世界にも変化があるようだ。セントラル・オタゴ訪問の後、マールボロで行われたインターナショナル・ソーヴィニヨン・ブラン・セレブレーションに参加して得た情報をお伝えする。

 

インターナショナル・ソーヴィニヨン・ブラン・セレブレーション2016

マールボロ地方のブレナムで、初めてソーヴィニヨン・ブランの国際的なイベントが開催された。生産者は62社が参加し、各国からのジャーナリスト、バイヤー、ソムリエなど、合計で300名以上ものプロが集い、講演会や試飲会などが行われた。ピノ・ノワールに続いて、恒例になるのではないだろうか。(Y. Nagoshi)

つづく/これ以降の内容(ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン、マールボロのサブ・リージョン、ジェイミー・グードによるマールボロの典型的な香りについての講演、リンカーン大学ウエンディ・パーによる10年の研究、アレクサンドル・シュミットによるソーヴィニヨンの香り体験、フォリウム訪問記、ソーヴィニヨン2016で印象に残ったワイン、クロ・アンリの”Name Me”)につきましては、ウォンズ4月号P.35〜39をご覧下さい。(P. 40〜42は、同じくNZのシャルドネ、スパークリングワイン、アロマティック品種などについて)

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