シャンパンハウスPH-CH社が日本リカーの株式10%取得し提携関係強化

日本リカーは昨年9月から輸入販売を行っているシャンパーニュ『シャルル・エドシック』に続き、今年4月1日からもう一つのシャンパーニュブランド『パイパー・エドシック』の販売を開始した。またこれに併せて、現在メルシャンが所有する日本リカーの株式22万1699株(発行済み株式の82.1%)のうち、2万7000株(同10%)を、両シャンパーニュブランドのオーナーであるCOMPAGNIE CHAPENOISE PH-CH. PIPER HEIDSIECK (以下、PH-CH社)に譲渡することで両者が合意した。株式譲渡は5月末までに行われる予定。PH-CH社は日本リカーに取締役1名を派遣し、単なる輸入販売代理店契約を超えてさらに強力なパートナーシップを構築しつつ両シャンパーニュブランドの長期的なブランドビルディングを展開する。

シャルル・エドシックおよびパイパー・エドシックはPH-CH社の親会社であり、高級靴J.M.Westonや子供服Bonpointなどフランスのラグジュアリーブランドを擁するEPiグループが2011年から所有している。パイパーは世界90か国、シャルルは40か国で販売されているグローバルブランドだが、両銘柄はその歴史や生産量、味わいの特徴、消費者ターゲットなどが異なることからほとんどの国では異なるディストリビューターがそれぞれのブランドを取り扱っている。同じインポーターが両銘柄を取り扱うのは極めて例外的なことだという。

このほど行われた提携発表会見において、日本リカーの竹内誠社長は、「パイパー・エドシックを取扱初めてまだ3週間だが、飲んでもらうと“本当に美味しいね”という答えが返ってくる。しかし、日本ではまだ正当な評価を受けているとはいえないので、単に量を追いかけるのではなく生産者と一体になった様々なブランディング活動を通して4~5年程度のスパンで現在の販売量を倍増させていきたい。(日本リカーの株式17.9%を所有している)ルイ・ジャドのガジェ社長からは、『自分はJ.W.Westonの大ファンであり、こんな素晴らしい靴を作っている人々はブランドビルディングにおいても素晴らしい力を持っているはず。是非、提携を進めなさい』との言葉をもらっている」と語っている。(M. Yoshino)

 

画像:(左から)ダミアン・ラフォリPH-CH社長、横山清メルシャン社長、クリストファー・デスクールEPiグループ会長、竹内誠日本リカー社長

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