【特集】深淵に触れる ウイスキーの新たな潮流

ウイスキー市場の拡大が続いている。
近年の話題をリードしてきたジャパニーズウイスキーをはじめ、アイリッシュやアメリカンなど、“ウイスキーの5大産地”といわれる伝統的な生産地でも、新たな蒸留所が続々登場。
愛飲家の好奇心をくすぐり話題が盛り上がることで、新たな消費者を呼び込む好循環を生んでいる。
活気あふれるウイスキー市場の最新事情を追う。

取材・文 北山雅哉

国内のウイスキー概況

熱を持ち続けるウイスキー市場旺盛な購買意欲が成長支える

ウイスキーは業務用市場の厳しさから2020年と2021年の2年間は減少を余儀なくされたが、再び勢いを取り戻してきた。需給状況は安定したとは言えないものの改善の動きを見せる。クラフトウイスキー蒸留所もさらに増加。輸入ウイスキーもバラエティに富み、市場が活気を帯びてきた。

■市場動向、3年ぶり回復へ
ウイスキーの市場規模は、1983年の40万8,000kℓ(国税庁「酒のしおり」より)をピークに減少を続けていたが、ハイボールブームやTVドラマのヒットなど話題性も後押しし、2007年の7万4,000kℓを底に復権を果たした。その後も右肩上がりに成長を続ける一方、低迷時代に抑えた原酒在庫の底が見え始めたことから出荷を制限せざるを得ない状況で厳しい舵取りを迫られた。ノンエイジへの切り替えや販売ブランドの取捨選択などをしつつ、限定品の投入などで消費者の興味を保ち続けることでしのぎつつ、輸入ウイスキー提案なども合わせて提案することで、マーケットは安定成長を続けてきた。

 

続きは、WANDS 10月号
【特集】ワイナリー数は400場超に 日本ワインの行方/深淵に触れる ウイスキーの新たな潮流
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