WANDS BUYER’S GUIDE 5,500円以下南ローヌの赤ワイン

モンテリマールを境に北と南に分かれるローヌ渓谷地方。シラー主体の北ローヌに対し、グルナッシュ、ムールヴェードル、シラーなどをブレンドするのが南ローヌの特徴だ。しかし、アペラシオンの数が多くて覚えづらく、南ローヌの盟主に君臨するシャトーヌフ・デュ・パプ以外は影が薄いのが現状である。そこで今回は南ローヌのワインを集め、このエリアのワインの優位性や将来性について検証した。

構成:柳忠之

柳忠之(以下、柳):ローヌのワインが売りづらいという声を聞き、北ローヌのシラーを取り上げたのが2019年11月号。じつはここ20年でローヌのワインの輸入量が40%も減っているんです。そこで今回は南ローヌのワインを集めてみました。北ローヌの時と同じく、価格上限は税込5,500円。アペラシオンはコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュからシャトーヌフ・デュ・パプまで様々。北ローヌはシラー一色でしたが、南ローヌはブレンドが基本なので、主となる品種もグルナッシュだったり、シラーだったり、とてもバラエティに富んでいます。

井黒卓(以下、井):たしかに南ローヌのワインを難しくしていることのひとつがブレンドだと思うんですが、逆にブレンドの巧みさが評価されて然るべきだと僕は思いますね。

名越康子(以下、名):わかりやすさからヴァラエタル全盛の時代がありましたが、シャンパーニュが良い例で、今はブレンドでいかにバランスを取るかが注目されてますからね(続きは本誌に掲載)

 

続きは、WANDS 11月号
【特集】進化し続けるクラフトジンの実力 泡立つ需要スパークリングワイン
をご覧ください。
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