家族経営を続けるパスクワが 3つのプロジェクトを始動

95年にわたり家族経営を続けているパスクワ社は、祖父のリカルド・パスクワが1925年に創業。第2世代が後継した後1970年代に輸出を始め、さらに1980年から2007年まで畑や醸造施設へ投資し3つのプロジェクトを始動した。

 

国分グループ本社は、ヴェネト州ヴェローナに本拠地を構えるパスクワ社のCEOであるリカルド・パスクワ氏を招き、新商品の発表会を開催した。

パスクワは。ヴェネトに100haの自社畑と300haの契約畑を持つ。近年はアメリカや中国にも拠点を置いている。

 

始動した3つのプロジェクト

1: スーパービアンコ

ひとつめは、「イタリアでも素晴らしい白ワインが造れることを示せたと思います」と、リカルドさんが胸を張るスーパービアンコ。より品質の高い白ワインを造りたいと考え、長期間を費やしてようやく実現したプロジェクトだ。伝統的な白ワイン産地であるソアヴェの火山性土壌のポテンシャルを見せたかったという。優れた畑から唯一無二のワインができると信じ、畑を探した。その結果、標高600mのソアヴェヒルにあるモンテカルヴァリーナに決定。黒い色をした火山性土壌は若々しさと複雑さを与え、長期熟成可能なブドウが収穫できる。品種はガルガネガ主体でソ―ヴィニヨン・ブランとピノ・ビアンコを使い、複数収穫年をブレンドしたマルチヴィンテージの白ワインを造った。そのワイン名は、ヘイ・フレンチ ビアンコ・ヴェネト

「マルチヴィンテージは、シャンパーニュでは行われている方法だが、イタリアで白ワインに採用したのは私達が初。先駆者だと言える」とリカルドさん。

ブレンドした2013、2015、2016、2017、各ヴィンテージの特徴を以下に記す。
2013:偉大なヴィンテージ。素晴らしいバランス。柑橘類のアロマ。エキゾチックな要素、良く熟した白い果実が特徴的。

2015:非常に温暖で長い夏だった。穏やかな酸で果実の特徴的な香り高いワインとなった。

2016:湿度の高い年だったが、全体的に良質。ほどよい酸と花の香り。

2017:過去30年で最も複雑な年。非常に乾燥した冬と極端に暑い夏がワインに際立った個性をもたらした。

アイコンとなるラベルのデザインは、現代芸術家のCB HOYOに依頼した。作品に強いメッセージを込めるアーティストだ。モダンアートと70年代のソアヴェのラベルとの融合を図った。さらにラベルには、Hey French, You could have made this but you didn’t.(あなた達もできたはずだけどしなかったよね)とフランス人に呼びかけている。グレープフルーツなどの柑橘、トロピカルフルーツ、ナッツが香り、ミネラルと酸がきっちり口中を引き締める。後味に感じるほろ苦さが魚料理を引き立てる。7月発売開始予定。(K.Hosogai )

 

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