「E.ギガル」のブランドサイト、リニューアル! 動画から料理レシピまで。

コート・ロティの3兄弟「ラ・ムーリーヌ」、「ラ・ランドンヌ」、「ラ・テュルク」をはじめとして、北部ローヌを中心としたワイン造りで知られるE.ギガル。そのブランドサイト(日本語版)がリニューアルした。ローヌに特化して、徐々に所有畑を増やし、複数ワイナリーを傘下に収めてきたギガル一族には、確固たる哲学があることがわかる。とくに「E.ギガル 歴史遺産の中のブドウ樹」という動画は、とてもわかりやすく楽しい。ギガルの歴史から、畑の様子、いかに急斜面の畑の手入れをしているのか、ファミリーメンバーはどのような人なのか、シャトー・ダンピュイの修復・改装など、多くの情報がコンパクトにまとめられて見応えがあるのでおすすめしたい。

修復・改装を終えたシャトー・ダンピュイにて。右からマルセル・ギガル氏と妻のベルデナットさん。後継のフィリップ氏とイヴさん。

 

「ワイン造り」のページの下方にもうひとつの動画があり、2003年から自社で樽製造をしている様子も見られ、樽職人の手際の良さには驚く。

また、「ペアリング」のページには今は「秋の旬の味覚とペアリング」が掲載されていて、コート・デュ・ローヌにおすすめのレシピを見られる。赤には「牛肉とれんこんのトマトシチュー」、白には「さんまのチーズ焼き」、ロゼには「黒こしょうたっぷり秋のあんかけ焼き」。見ていると試してみたくなる。これから冬、春、夏のレシピが順次公開されるから楽しみだ。

 

ペアリングページでレシピを見られる「さんまのチーズ焼き」。

いくつかギガルのコレクションラインを試飲したので今の状態をお伝えする。

コート・デュ・ローヌ白2018

上品な香り。白い花と洋梨、柑橘類、桃などの果実が香る。なめらかなアタックで、ボリューミーなのに酸がとてもきれい。余韻はミネラリーでフレッシュ。口中で柑橘類、レモンピールやミラベルのような香りが広がる。

ピザや魚介類のパスタ。野菜とタンパク質を組み合わせた料理、カプレーゼ、ハムや鶏肉と白菜などの冬野菜のクリームソース。はたまた、蓮根などの根菜の軽めのきんぴらなど。野菜との相性も抜群に良いワイン。

 

コート・デュ・ローヌロゼ2020

アプリコットやチェリーなどのストーンフルーツの香りにベリー類も少々加わる。しなやかなアタックで、酸はとてもフレッシュ。ミドルパレットは少しふくらみがあるが全体に引き締まったボディ。ほど良い軽快感とフレッシュな余韻。フルーツ感が高く、みずみずしくジューシー。

これが1本あるとランチでもディナーでも途端におしゃれな食卓になる。トマトソース系パスタ、海老カツサンド、生春巻き、生ハムとパルメッジャーノのバゲットサンドなど、洋風に洒落てみるのも良いかも。

 

ペアリングページでレシピを見られる「牛肉とれんこんのトマトシチュー」。

コート・デュ・ローヌ赤2016

少しドライになり始めたチェリー、プラムと、ゲイミーさ、スパイシーさが融合した、ゆったりとした香り。しなやかなアタックで落ち着きのある、上品な味わい。重くなく、軽すぎず、良い感じの飲み頃。

ハンバーグや鶏もも肉のソテー、トンカツなど日常的な肉料理にも、上質なコーンビーフのサンドイッチでも。忙しい日にはこれ1本とデパ地下活用でおいしい楽ちんご飯も良さそう。

 

クローズ・エルミタージュ白2019

熟した洋梨、白い花、蜂蜜など、少し穏やかながら艶やかで丸みのある香り。なめらかなアタックで、ボリューム感がある。柚子を思わせる優しくフレッシュな酸が余韻に残る。

鶏肉とチーズのホイル焼き、白身魚のクリームソース、五目春巻き、さわらの西京焼きなど、まろやかな味わいの料理と合いそう。

 

コンドリュー2020

アロマティックな香り! 白や黄色の花、よく熟した桃、アプリコットなどの華やかな香りが魅力的で、ほんのりスパイスも香る。とてもなめらかなアタックで、豊かでボリューミーな味わい。豊満でベルベットのようなテクスチャーとしっかりとしたストラクチャー。余韻はフレッシュで熟した柑橘類を思わせる。

あんこう鍋、鶏もも肉のクリームソテー、鮭のバター焼き、ミラノ風カツレツ、豚もも肉のグリルなど、素材の味がしっかりした料理と合わせたい。

 

クローズ・エルミタージュ赤2018

熟したチェリーやプラム、スパイスなどが融合した穏やかな香り。なめらかなアタックで、重すぎず軽すぎずほど良い強さ。酸はソフトで、タンニンは細やかで味わいをキュッと引き締める。心地よいバランス。チェリーなどフレッシュな果実の香りが余韻に残る。

しっかりとした味付けの魚から軽めに肉類まで幅広く合わせられる。ブリの唐揚げ、チキン南蛮、サーモンのソテー、トンカツロース、ごぼうなど根菜の牛肉巻きなど、色々と思い浮かぶ。

 

ジゴンダス2018

熟した凝縮したチェリー、プラム、チェリーボンボン、スミレ、複数のスパイス。複雑性ある香り。なめらかなアタックで、酸はソフト。タンニンはきめ細やかでとても豊か。口中でもチェリーの香りが舞い上がるように広がる。ボリューム感があり豊かな味わい。果実感がとても綺麗。グルナッシュの良さを、シラーとムールヴェードルが下支えしてリフトアップしている感じ。

これも幅広い料理と合わせられそう。マグロの炙り、穴子にたれ、豚肉角煮、牛もも肉ステーキ、サーモン照り焼き、鳥レバーたれなど、和洋中さまざまなタイプと試してみてはいかがだろうか。

(Y. Nagoshi)

輸入元:ラック・コーポレーション

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