
サントリーは国内酒類事業方針・ビール事業方針発表会を1月13日に都内で行った。
2026年のビール事業は「ザ・プレミアム・モルツ」(以下プレモル)、「サントリー生ビール」(以下サン生)、「パーフェクトサントリービール」(以下PSB)、「金麦」の主要4ブランドのマーケティングを強化し、10月の酒税改正を機に「金麦」のビール化で“エコノミー需要”の喚起を図る。
西田英一郎社長が国内酒類市場の推移や2026年ビール事業方針などについて説明した。
国内酒類市場は新型コロナウイルスの影響で市場は縮小したものの、2022年以降は酒の価値の再発見により復調傾向にある。一方、酒類のカテゴリー別容量構成比は変化しており、1995年と比べると2025年はビール類が72%から53%に減少し、RTD・ウイスキー・ワイン等が6%から31%に拡大。西田氏は「成長市場となる未来のために酒類文化の創造が必要である。ニーズの変化にいち早く対応していかなければならない」と述べた。
サントリーの強みは幅広いポートフォリオであり事業の根幹である“ものづくり品質”だと説明。
2025年はRTD「-196」ブランドから新シリーズを発売し年間8,000万本を突破。ウイスキー「角瓶」はテレビCMを10年ぶりに刷新し、店頭販売で前年比111%(7-11月販売容量)となるなど大きな反響があり、酒類事業計の売上実績は前年比103%で市場全体(推定)の100%を上回った。
2026年は10月の酒税改正を控え、「ビールカテゴリーを飛躍的に成長させたい」。2026年売上計画は酒類事業計が103%、ビール類は101%で「常識や前例にとらわれず、大胆な改革に取り組んでいく」と話した。
常務執行役員ブランド部門長の多田寅氏はビール事業について説明。ビール事業販売実績(数量ベース、大びん換算)は前年比99%の6,528万ケースだったが、市場推定の96%は上回り、市場をけん引した。
なかでも「サン生」は認知が進み104%と伸長。飲食店取扱い店数は発売時の7,000店から2025年12月時点で2万8,000店に増加した。12月下旬から順次リニューアル発売しており、グッとくる飲みごたえとすっきりした後口を実現。“沁みわたるのどごし”と打ち出す。またJリーグが2026年2~6月に開催する特別大会「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」のトップパートナーとなりお客様接点の拡大を目指す。2026年販売計画は108%。
「PSB」はリニューアル後のパッケージや中味が好評で118%と伸長。今後も高まる機能系のニーズに、本格ビールのおいしさと機能の両立で応える。2026年販売計画は103%。健康意識が高まる時期の集中的なコミュニケーションや、キャンペーンの展開を通じ、さらなるファン拡大を図る。
前年比93%にとどまった「プレモル」は12月下旬に「発売以来で最も大きなリニューアル」を実施。消費行動が変化し、現在、1本の缶ビールを飲みきる時間が平均30分と2019年に比べて約15分伸びていることから、より深いコク・華やかな香り・心地良い余韻が感じられるように中味・デザインを一新した。2026年販売計画は100%。3月にはプレミアムグラスが必ずもらえるキャンペーンを展開。「ゆったりとビールを楽しむシーンや時間を提案する。第2の新発売のつもりで取り組む」。
「金麦」ブランドは前年比99%で「厳しかったが市場推移からすれば大健闘」と評価した。10月以降には麦芽比率50%以上に引き上げて規格を「ビール」に変更し、価格は増税分程度を転嫁するのにとどめ、新ジャンル価格帯に据え置く。1~9月は現在のコミュニケーション・プロモーションを継続し、“日々、家で飲むのに一番ふさわしいビール類”としてお客様接点を増やす。「金麦<糖質75%オフ>」は単独コミュニケーションを展開。10月以降はビール化して価値を高めることで“エコノミー需要”を喚起。2026年通年では96%の計画。将来的に中期目標として販売数量3,500万ケースを目指す。
ビール類計の2026年販売計画は99%の5,655万ケース。ノンアルコールビールを含めた事業計では101%の計画。
ノンアルコールビールは2025年が97%の実績。消費者の“気分解放”ニーズが高まるなか、ノンアル三大ニーズの“お酒のような本格感”、“健康機能”、“気分解放”のそれぞれで商品を展開。なかでも気分解放(リフレッシュ)に大きな市場があると見て「オールフリー」に注力。定番4品を2月にリニューアルし、4月に新商品を追加する。2026年販売計画は113%に置く。多田氏は「今後発売する予定の新商品も含めしっかりとやって行く」と述べた。















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