日本生ハム協会、第8回「生ハムの日」開催

今年のエキスパート認定者たちと、JCHA代表理事の渡邉直人氏(後列左から1人目)、フィデル・センダゴルタ駐日スペイン大使夫妻(前列中央)。

 

11月11日は「生ハムの日」に登録されている。この日、今年で8回目を迎える「生ハムの日」記念イベントが東京で開かれた。主催は日本生ハム協会(JCHA)で、代表理事は渡邉直人氏。同協会は2015年に発足し、2019年に教本を発刊するなど、生ハムの知識、技術の普及指導を続けている。

カッティングを披露する生ハムのエキスパートたち。

昨年より、生ハムのエキスパート資格認定制度が始まった。資格は、十分な生ハムの製造方法の知識やカッティング専門技術を有する者に与えられる。今年は12名がエキパートに認定され、会場では授与式と、フィデル・センダゴルタ駐日スペイン大使夫妻との記念撮影が行われた。

振る舞われた生ハム(長期熟成ハム)は5種類。スペインからは、ハブーゴ産とギフエロ産のイベリコ・ベジョータと、セラーノ・グランレセルバの3種。フランスからは、サヴォア産のジャンボン。日本からは、国産黒豚の長期熟成生ハム。それぞれ、エキスパートたちがその場で見事なカッティングを披露し、会場を沸かせた。

酒類では、同時期開催のシェリーウィークとも協賛。ユニオンリカーズが輸入するシェリー酒の「マンサニージャ・ラ・ヒターナ」を、都内のスペイン料理店から2名のベネンシアドーラ/ルが、ゲストに振る舞った。「フェルミンチョ」の作元典子氏は、2015年のベネンシアドーラ日本最優秀者で、今年、生ハムのエキスパート資格を取得。「小笠原伯爵邸」のシェフソムリエの小川透氏は、昨年に同資格を取得している。そのほかにも酒類は、三国ワインが輸入するリオハの「ビーニャ・レアル クリアンサ」や、シードル、日本酒、ウイスキーも供され、生ハムの食べ比べとともにペアリングを楽しむ会となった。

JCHAは来春、「生ハムのソムリエ・エキスパートのマニュアル」の日本語版を出版予定だ。地中海で2,000年以上にわたって重宝されてきたこの食材の歴史や製造法、飲料とのペアリングなど、生ハムにまつわる幅広い知識をまとめたマニュアルで、さらなる普及活動に尽力する。

(N. Miyata)

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