ワイン＆スピリッツ専門誌「ウォンズ」

生産者団体ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)は、日本ソムリエ協会の協力のもと、第2回 NAPA VALLEY WINE EXPERT認定プログラムを実施した。2022年秋に開講した集中講座はウェビナー形式で行われ、講師を「NAPA VALLEY WINE BEST EDUCATOR 2022」の四家史一氏(ヴィノスやまざき)と「同 BEST SOMMELIER AMBASSADOR 2022」の富満勇希氏(コンラッド東京)が務めた。

教本はナパの土壌、気候、品種、歴史等を網羅したもので、ロス・カーネロスをはじめ冷涼地域から、フォグラインの上にあって日射が強く、凝縮したブドウができるハウエル・マウンテンなど、16のAVAを細かく解説。各AVAの特徴を示すワインサンプル10種がつき、全4回の充実した講座となった。ペアリングの解説はNVV駐日代表の小枝絵麻氏が担当。

一次試験は227名が受験し、上位認定資格EXPERTは58名が合格。2月20日に都内で開かれた二次試験はワイン講師4名とソムリエ5名が挑み、ブラインドテイスティングや筆記試験等で審査された。「BEST EDUCATOR 2023」はアンディ松原氏(ワイン・ブロガー、アカデミー・デュ・ヴァン講師)、「BEST SOMMELIER AMBASSADOR 2023」は山田琢馬氏(パレスホテル東京)が選ばれた。山田氏は「BEST PAIRING賞」のW受賞。

松原氏は「感無量だ。20年以上ブログを続けてきた。カリフォルニアワインのファンを増やしていきたい」と目を潤ませた。山田氏は「オーパス・ワンとの出合いでナパヴァレーに魅了された。試験対策は非常に大変だったが、結果が出てうれしい」と微笑んだ。両氏はNVVの教育および普及活動に2年間従事する。