シャンパーニュ委員会CIVC 2024年収穫について発表

シャンパーニュ委員会日本事務局から、シャンパーニュの今年2024年の収穫に関するリリースが届いた。昨年2023年とは状況が異なるようだ。

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シャンパーニュ、今年の収穫について

2024年7月19日、エペルネ-シャンパーニュ地方のヴィニュロン(ブドウ生産者)とメゾンは、エペルネのシャンパーニュ委員会(Commité Champagne)に集まり、今年の収穫量について合意した。

■収穫量

2024年の収穫可能量は、輸出市場の状況を考慮し、前回の収穫量(11,400kg/ha)よりも低い10,000kg/haに設定された。シャンパーニュは、業界の経済的バランスを保つため常に経済の調整に努めてきている。

■不透明な経済状況

2024年上半期のシャンパーニュ出荷量は1億670万本で、半期としては過去最高を記録した2023年の同時期(2022年を除く)に比べ15.2%減少した。出荷量は2019年に近い水準に戻っている。

「世界的な地政学的・経済的状況の低迷と、広範囲にわたるインフレが家庭の消費を圧迫している。シャンパーニュは2021年と2022年の流通業者による過剰在庫の影響を受け続けている。しかしシャンパーニュ生産者とメゾンは、自分たちのアペラシオンの価値に自信を持っている。」とメゾン組合代表のダヴィッド・シャティヨンは話す。

■異例の雨量

今年は年初からブドウ畑は雨が多く、日照不足と冷涼な生育期スタートの結果、ブドウ畑全体がべと病(カビ)の圧力に悩まされている。また、春霜と雹は約10%の影響を与えている。ブドウの発育は過去10年の平均より5~6日遅れているため、収穫は9月10日~12日頃に始まる予定である。

「2023年は特に暑く乾燥した年であったが、2024年は例外的に雨が多く、ブドウ畑の作業は困難だった。カビの脅威は高いものの、多大な尽力のおかげで全体としてはコントロールされている。これから収穫までの気象条件が今年の作柄を左右する」と、ヴィニュロン組合代表のマキシム・トゥバールは話す。

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