【WANDS BUYER’S GUIDE】サンテミリオンとその衛星地区

ボルドー離れといわれて久しい。90年代のワインブーム時に話題をさらった右岸のガレージワインも今は昔。それと連動してメルロの存在すら忘れられつつある。本誌バイヤーズ・ガイドのテーマとしても、主要品種の一つにもかかわらず、メルロを取り上げたことがなかった。そこで今回は、サンテミリオンとその衛星地区のワインを短上にのせる。
構成:柳 忠之

柳 忠之(以下、柳):バイヤーズガイドでまだテーマにしたことのない主要品種がメルロということに気づき、今回、サンテミリオンとその衛星地区のワインをテーマにしました。ただしエントリーは、メルロの比率が70%以上のワインに限っています。

名越康子(以下、名):これだけの数のサンテミリオンを試飲するのは久しぶりですが、第一印象として熟成の進んだワインが多いと思いました。コメントを読み返してみても、なめし皮や枯れ葉など、熟成感を表す言葉がよく見られます。

井黒 卓(以下、井):メルロの良さとは何か、どういうワインが高得点にふさわしいかを考えると、柔和な雰囲気、柔らかさだと思います。凝縮感や強さがありながら、テクスチャーの柔らかなワインが、今回、トップに並んだ印象です。一方でメルロの弱点として酸の低さが指摘され、メルロ100%のワインが減った原因といわれてましたが、トップのワインはメルロ100%ですし、酸もしっかり感じられたので、一概にメルロは酸が低いとはいえないと思いました。(続きは本誌をご覧ください)

 

続きは、WANDS 1-2月号
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