- 2016-10-31
- NEWS, Wines, イタリア Italy

海外で取材を終えた後、現地で食べたおいしいものを何か買って帰れないだろうかと、グルメショップの棚を眺めることがある。例えばギリシャでは、サントリーニ島で爽やかな白ワインのお伴となった「フムス」の味が忘れられなかった。ひよこ豆そのものは置いてあったが、手を伸ばすのは躊躇した。フムスを作ろうと思えばできないことはない。レシピは見つかる。けれど、やはり手間がかかるのでなかなか重い腰が上がらないのだ。
ところが「メゾンボワール」の「パンと楽しむスプレッド」のシリーズにフムスの瓶詰めがあると聞いて小躍りした。こういう形状でのフムスは、日本初なのではないだろうか。しかも「クミンが香るひよこ豆のペースト」というキャッチフレーズがついていたので、興味津々で瓶を開けた。
バゲットにたっぷり乗せてみると、ペースト状のフムスの中に半割りのひよこ豆がところどころに顔を出した。一口頬ばると、なめらかな部分と固形部分のホクホクした食感のコントラストが心地よい。クミンのスパイシーさとしっかりめの塩味が、どうしても一口ワインを飲みたくさせる。
爽やかな白ワインを開けた。これも島のワインだ。
「コルパッソ」は、シチリア島の西部にあるワイナリーで「丘の上への一歩」という造語のようだ。モザイク風のラベルが目に映える。シチリア島は多くの文化の坩堝で、アラビア文化も残っている。島内の建築で階段の飾りとして使われている、アラビアのタイル模様をベースとしたデザインだった。
「コルパッソ」のこだわりのひとつが、その土地の固有品種の特徴を伝えること。だから、白も赤も数種類造っているが、どれも地元ならではの単一品種の銘柄ばかりだ。
今回の白は「フィアーノ」。白い花や果実のアロマがフレッシュに香り出るのが魅力的だ。味わいも若々しく爽やかなので、よく冷やして気軽に飲みたい。脚つきのワイングラスもよいけれど、携帯もできる脚なしのグラスを使ってみた。あまりかしこまらないで、手軽におつまみとワインを楽しむのにちょうどよい。
赤ワインは「ネロ・ダヴォラ」だ。濃厚なチェリーやベリーミックスのような、エキスにも近い果実の香りがする。味わいにも勢いがある。この果実の力強さは、20%のぶどうを30日ほど陰干しして濃縮させていることにも由来しているようだ。ワインの力強さに合わせて、パンの種類を変えてみた。雑穀入りのパンと木ノ実入りのパンは、さらに食感の変化も楽しめる。
「メゾンボワール」は、「家とワインとおいしい時間」をコンセプトに、乾杯から白ワイン、赤ワインなど、幅広くワインと楽しめるおつまみをシリーズ化している。
同じ「パンと楽しむスプレッド」シリーズの「鶏レバー」は、国産鶏に瀬戸内産の夏みかんで爽やかさを加えたり、「スモークサーモン」では北海道産のサーモンに、2種類のハーブを効かせたり、素材にもこだわっているのがわかる。
丸い形状の瓶詰めなので、別の器に移してもよいけれどそのまま食卓に乗せても違和感がない。開けて即楽しめる、とうい点もさらに嬉しい。
既にいくつかの商品が出ているが、まだ開発中のものもあるというから何が登場するのか楽しみだ。(Y. Nagoshi)
詳しくはメゾンボワールのホームページで
中島董商店のfacebookページでも最新情報が掲載される
![]() |
カテゴリー | スプレッド |
---|---|---|
商品名 | nakato メゾンボワール フムス | |
容量 | 95g | |
原材料 | ひよこ豆、植物油脂、ごま、チーズ、ガーリックペースト など | |
販売者 | 株式会社ミナト商会 |
![]() |
カテゴリー | スプレッド |
---|---|---|
商品名 | nakato メゾンボワール 鶏レバー | |
容量 | 95g | |
原材料 | 鶏レバー、たまねぎ、鶏肉、植物油脂、夏みかん果汁 など | |
販売者 | 株式会社ミナト商会 |
![]() |
カテゴリー | スプレッド |
---|---|---|
商品名 | nakato メゾンボワール スモークサーモン | |
容量 | 95g | |
原材料 | スモークサーモン、たまねぎ、乳等を主要原料とする食品 など | |
販売者 | 株式会社ミナト商会 |
![]() |
カテゴリー | 白ワイン(左)/赤ワイン(右) |
---|---|---|
ワイン名 | コルパッソ・フィアーノ/コルパッソ・ネロ・ダヴォラ | |
生産者名 | コルパッソ | |
生産年 | 2015 | |
産地 | イタリア/シチリア島 | |
ブドウ品種 | フィアーノ100%(白)/ネロ・ダヴォラ100%(赤) | |
希望小売価格 | 1,500円(税別) | |
輸入元/販売店 | 中島董商店 |
最近のコメント