- 2017-9-20
- Beer
定義拡大で発泡酒からビールへ
「ベルギービールはほとんどが発泡酒」といわれてきた。日本の酒税法ではビールには認められていないハーブやスパイス、フルーツなどが広く使用されているからだ。それが多種多様なベルギービールの魅力でもあるわけだが、酒税法上は発泡酒としか名乗れないジレンマをずっと抱えて来た。これが来年4月からのビールの定義拡大により、副原料の使用基準が大きく緩和され、麦芽比率も現行67%以上から50%以上に引き下げられることで一部解消される。ホワイトビールの代表銘柄はビールに格上げされる見通しだ。
カテゴリー定着、ブランド集約化も
ビック酒販38 店舗の売上ランキング(上位20 銘柄)をまとめた。「海外ブランドビールの中でもベルギービールは依然として安定的な売れ筋アイテムとなっている」とビック酒販新宿東口店の大宮友紀店長は語る。
多種多様なベルギービールの特徴は、種類が豊富なため、一括りにして語ることが難しい。しかし、そうであるからこそ、ドイツビールやアメリカビールよりも独立した一つのカテゴリーとして認知される傾向が強い。ランキングにはほとんど有力銘柄が名を連ねており、ブランドの集約化も進んでいることがうかがえる。
上半期のベルギービールは二桁減か
1~ 6 月累計のベルギーからの輸入実績をみると、ビールは対前年同期比88.9%、発泡酒が79.2%(果汁添加は88.6%)で推移しており、上半期は2桁減で折り返した。インポーター各社からは「クラフトビールに押されている感じ」といった声が聞かれる。
とはいえ、ベルギービアカフェの草分けブラッセルズが新宿の店舗を、「ブラッセルズビアプロジェクト新宿」に改装して以降、集客は好調のようだ。醸造所と協働し、クラフトビールの要素を取り入れた商品展開に取り組んでいる。(A.Horiguchi)
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トップ画像:ビック酒販新宿東口店の大宮友紀店長
ビック酒販のベルギービール売り上げランキング | |
順位 | 商品名 |
① | ヒューガルデン ホワイト |
② | デュベル |
③ | シメイ・レッド |
④ | シメイ・ブルー |
⑤ | ニュートン 青リンゴビール |
⑥ | ヴェデット・エクストラ ホワイト |
⑦ | 白濁(しろにごり) |
⑧ | ヒューガルデン 禁断の果実(アダムとイブ) |
⑨ | シメイ・ホワイト |
⑩ | ヒューガルデン グランクリュ |
⑪ | ドゥシャス デ ブルゴーニュ |
⑫ | ベル・ビュー クリーク |
⑬ | グーデンブーム オルヴァル |
⑭ | ギロチンビール |
⑮ | ヒューガルデン ロゼ |
⑯ | ブーン・クリーク |
⑰ | デリリウム・トレメンス |
⑱ | グーデン カロルス |
⑲ | ロシュフォール8 |
⑳ | ロシュフォール10 |
※ビック酒販38店舗、集計期間は2017年7月1日~7月31日 |
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