チャドウィック・プロデュース チリの3つのアイコンワイン

チリのエラスリス、セーニャ、ビニェド・チャドウィックのオーナー、エドゥアルド・チャドウィックが今秋も東京にやって来た。スティーヴン・スパリュアと二人で、ロンドン、パリ、北京、東京を訪問し、「未来に向けて Into The Future」と題したテイスティングセミナーを実施するツアーだった。

その目的は、ドン・マキシミアーノ・ファウンダーズ・リザーヴ、セーニャ、ビニェド・チャドウィックの新しいリリース、2016 年産を紹介することにあった。

2016年産のチリワインは、収穫の只中、4月半ばに100mmを超える大雨がセントラルヴァレーに降るという異例のヴィンテージだった。この雨で品質を失ったブドウ畑も多く、乾燥・山火事・少量生産の2017 年とセットにして語られる特異な生産年である。

さらに2016年は、春先から比較的低温の日が続き、春の積算温度は平年より2%低く、芽吹きも遅かった。10月の積算温度はいっそう低くなり、平均より33%も低いものだった。

夏の初めになってようやく暑さが戻ってきたが時すでに遅く、2016年産は、全体としてとても涼しい年と言えるだろう。

 

エドゥアルド・チャドウィックのプロデュースする3つのアイコンワインはどうだったのか以下に紹介する。

 

フランシスコ・ベッティグ

ドン・マキシミアーノ・ファウンダーズ・リザーヴ2016

ドン・マックスのブドウ畑はDOアコンカグアのエントレ・コルディリェラスとアンデスにある。2016年の収穫は3月末から4 月上旬に集中して行われ、4月の大雨の前に収穫を終えていた。

カベルネ・ソーヴィニヨン69%、マルベック12%、プティ・ヴェルド8%、カルメネール8%、カベルネ・フラン3%。アルコール分13.5%、pH3.42、総酸6.35g/l、残糖分2.1g/l、フレンチオーク樽で22 か月熟成(新樽65%)。

「2016年はブドウ生育期間の涼しさを享受できた年。完璧なバランスとエレガンスを持った個性的なワインができた。ローストしたコーヒー豆、ココア、カシスのアロマがフレッシュなクランベリーやチェリー・パイの香りととけあっている。このワインの味香の主役はレッド・チェリー、ブラックベリー、ブルーベリーの香りにある。洗練されたタンニンと骨格のしっかりした味わい。計り知れない熟成能力を持っている」(醸造責任者フランシスコ・ベッティグ)。

 

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