スプリングバレーブルワリー 2019年事業計画&新商品発表

クラフトビールの魅力を発信し続けるスプリングバレーブルワリーが、2019年の活動計画発表会及び新商品披露会を代官山のスプリングバレーブルワリー東京にて開催した。

磯崎さんちの小田原みかん

〜サワーバージョン〜

まず、キリンホールディングスの磯崎功典 代表取締役社長の小田原の畑で穫れたみかんを用いた「磯崎さんちの小田原みかん」の新バージョンが紹介された。磯崎氏は「2017年は800kgほどだったが昨年は2tも収穫できた」と豊作を喜ぶとともに、平成を振り返りこう語った。「この平成の30年ほど世の中が激変したことはなかったのではないだろうか。ITや AIが急速に進化した。また、個人情報がこれほど重要になり、その分析がビジネスの行くえを決めることになるとは。しかし一方で、時空を超えて変えてはならないものも存在する。社会の課題を解決し、日本経済を成長させることを常日頃から考えている。キリンはビール事業を通して人々の生活を豊かにし、人々をつないでいくことができれば良いと考えている。今は個が尊ばれている時代だ。そこでは、クラフトビールが時代のトレンドであり、個性を提案できる。また、クラフトビールを広めることによりビール全体の価値を高める一助としたい」。

続いて、スプリングバレーブルワリーの古川淳一 ヘッドブリュワーが、商品の詳細を説明した。「12月3日から糖度の高いみかんを収穫できた。柑橘とビールは非常に相性がよく、世界各国で造られている。しかし奥深く、使い方や造り込みが大変な組み合わせでもある。特にみかんは、他の柑橘と比べると糖度はあるが香りが控えめなため、個性を出すのがなかなか難しい。だから、果実の使い方を工夫した。みかんの果肉は一度冷凍し、短時間で解凍することで細胞壁が壊れ中の成分が出るようにした。果皮は乾燥させた。使用したみかんの量は昨年の3割増。そして今回初めて、同じ畑の柚子を使った。醗酵終盤で柚子果汁を加えることでスッキリした酸味を加えた。今年は酸味にも着目して飲んでほしい」。

2018年振り返りと2019年の展望

スプリングバレーブルワリーの島村宏子 代表取締役社長は、昨年の振り返りと2019年の事業計画を以下のように説明した。

クラフトビールの認知率は毎年増加しており88%まで拡大した。ウエブ上で掲載される記事の件数も年々増加している。また、ニュースやメディアを通じてクラフトビールに興味を持つ人が増えている。クラフトブルワリーの数も、10月で379軒確認できており、今は既に400に到達しているかもしれない。加えて、ドラマや漫画(「獣になれない私たち」「琥珀の夢で酔いましょう」)など、クラフトビールを舞台にしたものが次々とリリースされていることも興味深い。

今後のキーワードは、多様性、社会性、地域だ。これらは、企業が積極的に関わっていかなければならない課題でもある。

つづきはWANDS 2019年3月号をご覧ください。
3月号は「日本ワイン、日本の酒類消費、ピエモンテワイン」特集です。
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