- 2019-6-21
- Wines, 南アフリカ South Africa
先日、南アフリカワイン協会(WOSA)の日本チームのリニューアルが発表された。それに伴い今年は日本各地でWOSAのイベント、セミナーが活発に行われる予定だ。ラグビーW杯日本開催時期と重ねて南アフリカワイン生産者が日本へのプロモーションを活発に行うとも聞く。日本において南アフリカワインがさらに注目されていくだろう。それに先駆け、多くの南アフリカワインを取り扱うラフィネ が都内において、3生産者の来日にともなう試飲会を開催した。
Le Riche(ル・リッシュ)
カベルネ・ソーヴィニヨンの雄
1996年に設立された家族経営のワイナリー。「カベルネ・ソーヴィニヨンの魔術師」とも呼ばれている定評あるワイン造り。試飲した全てのワインに共通していることは「心地よい清涼感とエレガントさ」。
・Richesse 2016
主要品種のカベルネ・ソーヴィニヨン(53%)は古木と若木をブレンド。そこへサンソー、プティ・ヴェルド、マルベック、カベルネ・フラン、メルローをブレンドしている。カシスやブルーベリのフレッシュな風味。渋みやボディが強く出やすい品種構成だが、ワインはいくぶん軽やかなタッチだ。
・Cabernet Sauvignon Reserve 2015
フラグシップ・キュヴェ。「2週間早い収穫で、ナチュラル・フレッシュネスを目指している」。花崗岩、砂質とローム質の2層土壌の「ファーグルーヴ」と「レズビ」の畑、西ケープ州独自の岩だらけのハットン土壌に頁岩が混ざった「ヨンカーフック」畑。これらは十分な水捌けと土壌からの熱の反射を生み出し、凝縮したカシスやブラックチェリーの風味を生み出す。一方、海から5〜15kmにある畑の立地は冷たい海風の影響を受けブドウに酸味を残し、それらはワインにバランスと余韻の伸びを与えている。「2015年、2017年は非常に良い年で、リッチなタンニンが表現できている」と話す。
Hogan Wines (ホガン ワインズ)
新生の女性ワインメーカー
2014年が初ヴィンテージながら、すでに有名ジャーナリストらの高評価を受けている。白・赤2種のワインの、2015〜17年の3ヴィンテージをそれぞれ比較。全体的にピンポイントのバランスで味が決まっている印象だ……。(Rie Matsuki)
つづきはWANDS 2019年6月号をご覧ください。
6月号は「夏のスパークリングワイン」「ビール」「チリワイン」特集です。
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