- 2019-7-8
- Beer
国内のビール大手各社は2026年までの三段階の酒税改正を見据えて、その先も支持される強いブランドの育成を進めている。まずは10月に予定されている消費税引き上げに向けて、新ジャンルの販売を強化。一方で“本丸”のビールは選択と集中で拡販を続けていく。4月のビール類販売実績は前年同月比105%と伸長。この勢いで夏の本格需要期に弾みをつける。
■ 4月は3年ぶりの増加に ■
大手4社の4月ビール類販売実績は、PB込みで前年同月比105%(PB除くと103%)の推計値で、4月としては3年ぶりの増加となった。ゴールデンウィーク前の駆け込み需要、出荷日が前年より1日増のほか、キリンビールやサッポロビールでは前年のビール業務用値上げの反動増もあった。
アサヒビールはビール類計で96%。ビール計では96%だったが「スーパードライ」計は748万ケース(大瓶換算)、100.3%でプラス実績を確保。新商品などや業務用市場でのブランド訴求が寄与した。新ジャンル計は96%で「クリアアサヒ」が苦戦。
キリンビールはビール類計で112%。ビールは前年が業務用値上げで大きく落ち込んだ反動もあり114%。「一番搾り」ブランド計は116%で好調。また新ジャンル計は120%で、「本麒麟」が160%と大きく伸ばしている。
サントリービールはビール類計で108%。「ザ・プレミアム・モルツ」は”神泡”提案が人気で、“ハレの日”需要獲得で116%。新ジャンル「金麦」は124%と好調で、「マグナムドライ〈本格辛口〉」も年間計画の3割を超える勢い。
サッポロビールは前年の業務用値上げの反動もありビール類計で114%。ビールは126%で「黒ラベル」「ヱビス」とも好調。しかし新ジャンルは93%にとどまった。
つづき(新ジャンルは夏が勝負/ビール復権、着実に)は
WANDS 2019年6月号をご覧ください。
6月号は「夏のスパークリングワイン」「ビール」「チリワイン」特集です。
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