特集・スパークリングワイン/日本市場の動き

8月以降、スパークリングワインの商況は悪くなっている。10月までの販売状況は前年比4~5%増といったところ。スティルワインの伸び率を若干上回ってはいるが、二桁増を続けてきたこれまでの動きに比べると、伸びに陰りがでている、というのが市場関係者の診たてである。これを裏付けるように9月までのスパークリングワイン輸入量も前年比1.5%増に留まっている。

2015年上半期(1~6月)のスパークリングワイン輸入量は前年比4.1%減だった。昨年は4月の消費税増税を見込んで平年より2割近くも多くスパークリングワインが前倒しで輸入され、今年の輸入量はそれとの対比で前年割れしているだけ。実際の売れ行きはそれほど悪くはない。また、生産者価格が年々上昇し、急速に進んだドル高・ユーロ高と相俟って、輸入各社が今年の商品の手当てにやや慎重になっていたことも反映した。しかしその後、徐々に輸入量は回復し9月までに前年比1.5%増まで戻している。

一方、上半期のスパークリングワインの実際の売れ行きは前年を少し上回った。ただ、輸入コスト高で輸入各社が値上げをしたため販売伸び率はぐっと鈍化している。そして冒頭に書いたように8月以降はさらに売れ行きが鈍り10月までは前年同期比4~5%の伸びに留まった。(K. B.)

つづく/これ以降の内容(詳細/産地別の傾向/グラフ)につきましては、「ウォンズ」本誌「11月号」P.30〜31をご覧下さい。WANDS本誌の購読はこちらから

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