- 2020-2-25
- Wines, ポルトガル Portugal
↑東京初のワークショップにはワイン専門家28名が参加。試験を経て全員にディプロマ (修了証) が授与された↑
2010年に設立されたヴィンテージ・ポート・アカデミー(VPA)が、ポートワイン・エッセンシャル講座を初めて開催。28名のワイン専門家が集まり、講義、テイスティング、試験が行われた。
ヴィンテージ・ポート(VP)は全ポートの2%以下
17世紀後半から酒精強化ワインのポートはイギリスを中心に楽しまれていたが、まだガラス瓶で貯蔵することはされていなかった。18世紀初頭には「オニオンボトル」と呼ばれるガラス瓶が登場し、カラフェとして何回も使うもの、横に向けて寝かせることはできなかったからだ。18世紀中盤になり「マレスボトル」という形から、さらに「円筒型」になり、コルクを打って横に寝かせられるようになった。そしてVPは世界で初めてガラス瓶で熟成されたお酒となった。
VPは非常に希少価値の高いワインだ。それぞれの生産者が所有する畑の最高品質のブドウから、最高のヴィンテージにしか造られない。過去10年のポートの全販売量のうちVPはたった2%以下という。V Pを造る時には「宣言式」が行われる。平均すると10年にわずか3回の割合だそうだ。
VPAは、「クロフト」「ダウズ」「フォンセカ」「グラハムズ」「テイラーズ」「ワレ」の伝統的かつ家族経営の6社がメンバー。そのうち「ダウズ」「グラハムズ」「ワレ」を傘下に置くシミントン・ファミリー・エステーツ社のマッカ氏と、「テイラー」「フォンセカ」「クロフト」で有名なフラゲート・パートナーシップ社のヒース氏が来日し、それぞれのワインを説明した。
Tasting
①Taylor’s Late Bottled Vintage Port (LBV) 2014
②Warre’s Otima 10 years Old Tawny
③Taylor’s 20 years old
④Graham’s 1994 Single Harvest
⑤Fonseca Vintage Port 2016
(Rie Matsuki)
続きはウォンズ2019年2月号をご覧ください。
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