「ワイン展示会開催に関するガイドライン」12組織が作成

ワインの業界関係者向け試飲会・展示会を主催・運営する12組織はこのほど、「COVID-19対策 展示会開催に関するガイドライン」を作成した。ワイン展示会に参加するすべての関係者を新型コロナウイルスの感染リスクから守り、安全なワイン選びの環境を提供する指針とする。対象は3社以上の出展、もしくは来場者100名以上の規模。

「開催判断」は、政府もしくは地方自治体による開催自粛の要請がないうえで、開催地域の感染状況に十分注意する。
開催の際は「密に対する対策」として、規模に応じて十分な広さを有した会場を選定。出展ブース間は1.8m以上確保するか間仕切りをする。会場内が密にならないよう、入場制限するか2.5m以上の通路を確保する。来場者は会場収容人数の最大2/3までとする。
「換気対策」として、会場は屋外が好ましいが、室内の場合は扉を開放してこまめに空気を入れ替える(30分に1回、5分を目安)。会場によってはサーキュレーター等で強制的な空気の入れ替えを行う。「出展者・来場者の健康管理」は、関係者すべての健康管理を行う。受付時には体調不良がないことを確認。入場は必ずマスク着用(フェイスガードは必ずマスクと併用)。接触確認アプリ(厚労省接触確認アプリCOCOA)の使用を推奨。
「受付時」は来場者と受付者の間には十分な距離を保ち、受付者はマスクを着用。案内サインの掲示により口頭での説明機会を減らす。名刺・パンフレット等の受け渡しの際は十分に手指消毒。名刺ホルダーは使い捨てとする。
「試飲時」は適所に消毒液を配置。出展者と来場者の間を1.8m以上距離を保つ、もしくは物理的な飛沫対策を行う――など。

■参加者に求める「新しい試飲のスタイル」
また参加者には「新しい試飲のスタイル」として①握手や抱擁などのあいさつ行為の禁止②会場内では常にマスク着用し、試飲時のみずらす③当面の間ワイングラスでなく使い捨てコップを使用④ワインの吐き出しは自分専用のコップをできるだけ口に近づけて静かに吐き出し、決められたところに捨てる⑤たくさんのワインを試飲するのではなく、商品についての説明を受けたのち、必要なものを少量試飲して確認する⑥水は共用のポットではなく、自分専用のペットボトルを使う⑦体調に十分注意し、適量を超えて試飲することのないよう気を付ける――とした。
参加者の感染が判明した場合は速やかに管轄の相談センターに報告し、その後は支持に従う。
なお、今後の感染状況により、適宜見直し、更新していく。

このガイドラインは、カリフォルニアワイン協会日本事務所、スペイン・アンダルシア製品輸出促進公社、Sopexa Japon、Wines of Germany日本オフィス、WOSA南アフリカワイン協会、アケヒ、カタルーニャ州政府貿易投資事務所、スペインワイン広報事務局、ビジネスフランス、ボルドーワイン委員会(CIVB)、ポルトガルワイン試飲会実行委員会、ワインコンプレックス事務局の連名で作成。レコール・デュ・ヴァン恵比寿校校長兼医療法人社団優恵会 銀座よしえクリニック都立大院 青木晃院長が監修。

 

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