斬新なるボルドーの顔 その3 プティ・ヴェルド100%でアンフォラ使用 Petit Verdot by Belle-Vue プティ・ヴェルド バイ・ベルヴュ

シャトー・ベルヴュは、メドック地区にありクリュ・ブルジョワ・エクセプショナルに格付けされている。しかし、このプティ・ヴェルド100%のキュヴェはAOCボルドーで、アンフォラと大樽で熟成させている。オーナーで醸造家のヤニック・レーレルは、このキュヴェを造り始めた理由を語った。

 

シャトー・ベルヴュには、1930年代に植樹された樹齢80年以上のプティ・ヴェルドの区画がある。1939年、1949年、1958年植樹のプティ・ヴェルドの古木を合わせると2.05haにもなる。プティ・ヴェルドは、収穫量は比較的多いが晩熟型だ。

「気候変動が叫ばれ、栽培技術も改革された結果、近年プティ・ヴェルドが注目を集めています」。

短梢剪定と厳しい芽かきが必須なのだという。

「長年のセレクション・マッサールにより、品質の高いブドウが収穫できる素晴らしい畑になりました。ブレンドの補助品種として使うだけではもったいないので、単独で皆さんに味わってほしいと2016年から造り始めました」。

4℃で低温浸漬を行い、12〜25℃で12日間発酵。プティ・ヴェルド本来の果実の風味、古木から生まれる繊細な香りを生かすため、そしてマイクロ・オキシディゼーションによりタンニンをソフトにして飲み心地の良いワインにするために、アンフォラと400ℓの大樽にて14〜16か月熟成させる。

ただし、アンフォラの使用や手入れにはとても手間がかかるため、他のキュヴェに使用する予定はないという。古木のプティ・ヴェルドのためだけの特別仕様だ。

 

2018年のプティ・ヴェルド バイ・ベルヴュは、香りは少し閉じ気味ながらカシスなどの黒い果実や黒いスパイスが感じられ、なめらかなアタックで、ふっくらとしており、ボリューム感もある。ストラクチャーがしっかりとして、丸いが豊かなタンニンが徐々に現れる。15,000本の限定生産。

(Y. Nagoshi)

取材協力:ボルドーワイン委員会

斬新なるボルドーの顔 前置き

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