焼酎炭酸割りで新需要創造 サントリー「香る大隅〈麦とジャスミン〉」発売

サントリースピリッツは焼酎の炭酸割りを軸とした、新たな需要創造に向けた取り組み方針をこのほど明らかにした。

3月に発売した「鏡月焼酎ハイ」RTD缶とソーダ割用瓶に続き、4月6日から炭酸割り専用麦焼酎「香る大隅〈麦とジャスミン〉」を新発売。また2020年2月から料飲店限定で発売している本格焼酎「大隅 OSUMI〈麦〉」から720㎖瓶を家庭用として全国発売。甲類焼酎、乙類焼酎の両方から焼酎炭酸割りの普及拡大を図る。

特に、全国でも麦焼酎の人気が高い近畿エリアで重点的に拡販する。同社乙焼酎ブランドとしては約15年ぶりとなるTVCMを近畿限定で投入。タレントのマツコ・デラックスを起用したCMで一気に話題化を図る。

 「香る大隅〈麦とジャスミン〉」は、同社独自の「香り厳選蒸溜」製法を活用し、麦の旨味にジャスミンの爽やかな香りを掛け合わせることで、炭酸水で割っておいしい中味を実現した。「大隅 OSUMI〈麦〉」も「香り厳選蒸溜」を活用し、バナナのようなフルーティな香りとキレのよい後口を両立させた。
パッケージは、「香る大隅〈麦とジャスミン〉」は青色の瓶で炭酸割りの爽快感を表現し、ラベルにはジャスミンの花をあしらった。「大隅 OSUMI〈麦〉」は、ラベルに鹿児島の象徴である桜島を描き、鹿児島生まれの商品であることを表現。どちらも書家・荻野丹雪氏による筆文字で、商品名を堂々と描いている。
「香る大隅〈麦とジャスミン〉」「大隅 OSUMI〈麦〉」ともAbv.25%、720㎖瓶、希望小売1200円(税別)。

4月2日に大阪・リーガロイヤルホテルで行った新商品説明会で、サントリースピリッツの鈴木あき子執行役員RTD・LS事業部部長は「21年の焼酎事業は甲・乙での炭酸割りを軸とした新需要創造に取り組む。コロナ禍により家飲みでの瓶酒、炭酸割りニーズが増加。焼酎炭酸割りは増加中で、炭酸割りはウイスキーユーザーの5割がするのに対して焼酎ユーザーは27%と低く、今後のポテンシャルも大きい。なかでも西日本は乙類焼酎が全国シェア8割を占め、特に近畿は麦が6割占める麦焼酎市場。ここで大隅ブランド初のTVCMを投入。麦焼酎の炭酸割りという飲み方を強力に提案する。」と説明。「大隅」ブランド計で2021年の販売計画は前年比2倍の6万ケース(うち近畿5割)、中期計画では30万ケースを目指す。
サントリー酒類近畿圏支社の大野真広域営業部長は「事業・営業の垣根を越えた家庭用プロジェクトメンバーによって『大隅』のモノづくりを理解し愛着を深め、近畿からブランド育成を図る。近畿限定のオリジナル什器&POPも投入、家庭用での取り扱い店数は1万店規模の見込みで、流通・社内・お客様提案の近畿営業三位一体プロジェクトを推進する」。と話した。
また大隅酒造の斯波大幸工場長は「鹿児島の伝統的な焼酎づくりとサントリーの革新的な蒸留・ブレンド技術の融合による商品づくり。洋酒づくりの知見・技術を取り入れた独自の『香り厳選蒸溜』でフルーティな香りを抽出し、香り豊かな味わいを実現した。またビールづくりの知見・技術をもとにしたジャスミン原酒を絶妙にブレンドし、ジャスミンの爽やかな香りと後味すっきりの飲み口になっている」と説明した。

 

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