今年も盛り上がった 八王子ワインフェスティバル

東京都八王子市で、5月19日(日)、「八王子ワインフェスティバル」が開催された。参加者はワイングラスを片手に市内飲食店・特設スポットを巡り、八王子の街歩きと同時に世界各国のワインを楽しんだ。このイベントはブルゴーニュの村々で開かれる伝統のワイン祭り「Saint-Vincent Tournante」にちなみ、2013年に「サンヴァンサン八王子」としてスタートした。

2024年は約1,500名が来場。この日、街全体が文化祭のような賑わいを見せた。参加者は来場チケットを購入すれば、ワイングラスとガイドブック入りの首かけポーチがもらえる。ガイドブックに載っているワインスポットは33か所。JRと京王の八王子駅の周辺にあるが、もし全スポットを制覇しようと思ったら、朝から夕方まで気合いを入れて街巡りをすることになる。
各スポットでは試飲1杯ができるほか、その場で気になるワインがあれば追加の有料試飲もできる。試飲できるワインの産地はフランス、イタリア、スペイン、アメリカほか世界11か国と充実。ラインナップはスポットごとにさまざまで、中にはニッチな産地や品種も。このイベントをきっかけに、新たな発見をした参加者も多いだろう。

 

子安神社も、この日はワイン色に

八王子最古の神社である子安神社や、まちおこし施設「桑都テラス」など、市民の憩いの場も盛況を見せた。ワインを片手に、家族や友人同士でゆっくり語り合う人々の姿も。こうしたブースには日本ワイン&海外ワインの生産者が駆けつけていて、生産者が手ずからワインを振る舞ってくれた。例えば桑都テラスでは、八王子から近い山梨のワイナリーが集結。マスカット・ベーリーA(MBA)、甲州、デラウェアを試飲できたが、スタイルもさまざまで、日本ワインの多様性がさらに広がる期待感も押し寄せた。ちなみにこの界隈は八王子花街・黒塀通りとして知られ、八王子の伝統芸能を保存し、近くには無料の市民センターもある。世界中のワインを試飲して街を歩いたら、この街ゆかりの施設に目を向けるのも乙なものだ。

ワインがあれば街が盛り上がる。そんな体験ができるイベントだ。来年の開催が今から待ち遠しい。

「桑都テラス」での様子

 

 

主催:八王子ワインフェスティバル実行委員会
st-vincent-tokyo.jp

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