世界初“木のお酒”生産販売計画始動、エシカル・スピリッツ×鹿山氏(Bar BenFiddech)

廃棄素材を活用したクラフトジン生産などに取り組む蒸留ベンチャーのエシカル・スピリッツ(本社東京都台東区)はこのほど、バー ベンフィディックのオーナーバーテンダー、鹿山博康氏と共同で、国立森林総合研究所が開発した”木のお酒”を民間の立場から製品化・販売するプロジェクト「WoodSpirits(ウッド・スピリッツ)」を立ち上げた。

 「木のお酒」は国立森林総合研究所が開発している「湿式ミリング処理」という技術により、世界で初めて可能になったもの。特殊なミキサーで木材を天然水と共に微粉砕し、クリーム状(スラリー)にすることで酵母が木材を分解発酵できる状態になり、飲食が可能となる。サクラの木はフルーティー、ミズナラの木はウイスキーのような香りなど木の種類によって味や香りの楽しみが広がる。現在、2022年の安全性確認に向け研究が進められているところ。
また、嗜好品としての魅力ばかりでなく、間伐材や未利用材など新しい国産木材の需要創出、林業の活性化から森や海の生態系の豊かさの回復など、循環経済の実現に向けた大きな社会変革の可能性を秘めているとしている。

「WoodSpirits」プロジェクトでは、この世界初の技術をもとに“木のお酒”を蒸留し製品化・販売する計画。事業化はエシカル・スピリッツが担当し、製造は同社マスターディスティラーの山口歩夢氏が行う。アンバサダーと販路拡大担当を「世界最高のバー50」に選出されたバー ベンフィディックの鹿山氏が務める。

 現在、千葉県に同プロジェクト専用の設備を導入した民間初となる“木の酒の蒸溜所”を立ち上げ準備中。
第一弾製品は鹿山氏の故郷で、古くから”木の町”で知られる埼玉県ときがわ町産の杉、サクラ、ミズナラ、クロモジを使用する予定だ。

関連記事

ページ上部へ戻る