【特集】進化し続ける クラフトジンの実力

世界的なジン市場の拡大が続いている。
ビール、ウイスキーに続く“クラフト”に焦点を当てた小規模生産で、原料や製法などにこだわった、比較的高価格のプレミアムなジンが次々登場。今やウイスキーを上回る勢いを見せる。
日本でも国産・輸入で多様な銘柄が出揃っているところで、この勢いを駆って消費拡大へつなげる施策が進められている。

取材・文 北山雅哉

 

国内ジン

国内ジン市場の現状は業務用回復で反転攻勢、3割増の勢いに“総”市場拡大には課題も

国内のジン市場が明るさを取り戻してきた。飲食店の利用制限撤廃による業務用市場の回復や、イエナカ需要の浸透などにより、2022年はコロナ禍前の水準を大きく上回りそうだ。国内のウイスキー蒸留所建設ラッシュに肩を並べるように、ジン蒸留所の新設も急増している。今後、“新しい生活様式”下での市場がどのように成長していくのかに注目が集まる。

国内ジン市場(国産の移出数量と輸入量の合計)は2021年で5,815kℓ(前年比115.1%)となっている。コロナ禍で酒類全体が厳しく、とくに業務用の比率が高いハードリカーは軒並み2019年実績を下回る中、ジンだけはずっとプラス成長を続けている。伸びている要因は、国産ジンの成長に尽きる。2017年にサントリーの「ジャパニーズクラフトジンROKU」が登場したことで、それ以前からあったアサヒビールの「ニッカカフェジン」や京都蒸溜所「季の美」など、“ジャパニーズクラフトジン”の世界が活性化。「ROKU」はその後2021年には40万ケースを超えるブランドに成長し、2020年のスーパープレミアムクラスジンの販売量で世界2位に躍進した。(以下、本誌記事に続く)

 

続きは、WANDS 11月号
【特集】進化し続けるクラフトジンの実力 泡立つ需要スパークリングワイン
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