アサヒビール、波に乗るスーパープレミアムテキーラで「1800ミレニオ」発売

アサヒビールはメキシコのホセ・クエルボ社のプレミアムコニャック「1800(ミルオチョシエントス)ミレニオ」を7月2日から3,000本限定で発売する。

6月27日には日本市場初披露となる試飲体験会を都内で開催。アサヒビールマーケティング本部ワイン・スピリッツマーケティング部の松橋裕介部長(写真左)とブランドホルダーのプロキシモ・ジャパンロリー・ブルエット社長(写真中央)が商品概要について、リーデル・ジャパンのウォルフガング・アンギャル社長(写真右)がテイスティングセミナーを行った。

 「1800ミレニオ」は原料にリュウゼツランの一種アガベ・アスール(ブルーアガベ)を原料としたアルコールを100%使用した「100%デ・アガベ」。3年以上の樽熟成を経た商品だけが名乗れるエクストラアネホで、アメリカンオークの新樽で40カ月以上熟成した後、さらにコニャックの貯蔵で使用したフレンチオーク樽で4カ月熟成。

ブルエット社長は「ハリスコ州ハイランドの糖度の高いアガベと、樽由来のバニラを感じるオークの香り、味わいにはかすかなバニラと赤系果実、シナモンが感じられ、フィニッシュにはミントチョコレートを思わせる清涼感、長く続く甘い余韻が特徴です。ペアリングにはクリーミーなチーズやダークチョコレート、アップルパイまたはクレームブリュレがよく合う」と話す。

こうした味わいを楽しんでもらいたいと、常温でストレートでの飲用を推奨する。テイスティングセミナーでも形状の異なる3種類のグラスで、ストレートで提供。一般的なテキーラを楽しむテキーラグラスよりも、コニャックグラスが理想的だと紹介した。 Abv40%、750㎖瓶、参考小売2万5,800円(税別)、2万8,380円(税込)。

テキーラには、原料にアガベ・アスールを原料としたアルコールを51%以上含む規定があるが、近年は100%アガベを原料に使ったプレミアムな「100%デ・アガベ」がスタンダードレンジを上回る市場構成となっている。 トレンドをけん引するのは、総生産量の8割を輸入するアメリカで、2023年の市場規模は2018年と比べて72%増加。国別トップ10に入る日本も2023年は2018年比で47%増加している。

日本市場では、2018年頃は数量ベースの構成比でスタンダード46%、プレミアム53%と拮抗し、「1800」クラスのスーパープレミアムレンジは3%に過ぎなかった。しかし2023年にはスタンダード28%に対しプレミアム59%、そしてスーパープレミアム13%とプレミアム化が鮮明に表れている。売上金額では2023年はスタンダード18%に対してプレミアム49%、スーパープレミアムが33%と高級志向が進んでいる。

松橋部長は「プレミアムテキーラは特に都市部のエグゼクティブ層を中心に支持されている。クラブなど人の集まる楽しい場所で飲まれており、輸入ジンよりも勢いがある。シャンパーニュに代わるお酒として選ぶ人も増えており、お客様のニーズに応えさらなる活性化を図る」と述べた。

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