メゾン・ポール・ダンジャン・エ・フィス 和の伝統との協演

2022年12月10日、トゥエンティーワンコミュニティは、シャンパーニュと日本の伝統文化の協演「シャンパーニュ×和の伝統とアールドゥヴィーヴル」を六本木のLe Club de Tokyoで開催した。アールドゥヴィーヴルは「暮らしの芸術」を意味し、着物や陶磁器、生花等の数々が展示され、会場は豪華絢爛な雰囲気だった。またゲストには陶磁器や茶道、華道など各界の職人や専門家らが出演。丸谷焼鏑木商舗八代当主の鏑木基由氏は、グラスの足の部分が九谷焼で造られた「九谷焼ワイングラス」を紹介。「花・芸術文化協会」理事長の鬼頭郁子氏は、正月向けのテーブルコーディネートをデモンストレーションし、会場を盛り上げた。

ジャン=バティスト・ダンジャン氏。

このイベントには、シャンパーニュからジャン=バティスト・ダンジャン氏(メゾン・ポール・ダンジャン・エ・フィス当主)がスペシャルゲストとして登場した。ダンジャン氏はかねてより日本の伝統文化への関心が深く、「日本の伝統文化とシャンパーニュには共通点があると感じている。シャンパーニュの造り手も、メゾンの伝統を大切にし、そこにかける精神性において似たものがあると思う。この両者の異なる伝統文化を共有できる機会は大切だ」と語った。本国フランスでも和の文化を取り入れたイベントを行うことがあると言う。

会場ではメゾン・ポール・ダンジャン・エ・フィスの伝統的なスタイルである「NV ダンジャン・フェイ・ブリュット」「NV カルト・ノワール」「NV キュヴェ・ジャン・バティスト」など4種のシャンパーニュが振る舞われた。さらに、トゥエンティーワンコミュニティとメゾンとのビジネス10周年を記念して、新たにリリースされた「MV キュヴェ・プレスティージュ ロゼ」が初披露された。シャルドネ60%とピノ・ノワール40%で36か月の瓶内熟成。果実味のしっかりした細やかな泡立ちの一本だ。

英国王室御用達の「NV カルト・ノワール」

メゾン・ポール・ダンジャン・エ・フィスは、シャンパーニュ地方の南東側コート・デ・パール地区で1947年に創業。ダンジャン家は元々ブドウ栽培農家で、モエ・シャンドンやボランジェなど大手メゾンにブドウを卸していた。初代はポール・ダンジャン氏で、現当主は3代目。少人数の家族経営で自社畑から高品質なシャンパーニュを産出している。ブドウは石灰質土壌と泥灰土壌で栽培されるピノ・ノワールが主体。フラッグシップ「カルト・ノワール NV」は樹齢50年以上のピノ・ノワール100%で英国王室にも納められている。

(N. Miyata)

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