サントリーがスタンダードビール「サントリー生ビール」発売、“これからの時代のビール”に

サントリーはスタンダードビールの新ブランド「サントリー生ビール」を4月4日から全国発売した。
“これからの時代のお客様ニーズを踏まえた新商品”として開発したもので、いわゆるスタンダードビールの中核に据える。年内(4~12月)の販売計画は300万ケース(大びん換算)で、「早期に1,000万ケースを目指す」(西田英一郎取締役常務執行役員ビールカンパニー社長)。

「サントリー生ビール」は飲み始めから飲み終わりまでおいしいビールを目指した。厳選された麦芽に加え、コーングリッツを一部使用し、手間ひまかけた「トリプルデコクション製法」を採用することで、素材の特徴を最大限引き出し、“グッとくる飲みごたえと、かつてない飲みやすさ”を両立した。
パッケージは、ビール樽をモチーフに、商品名の「サントリー生ビール」を中央に堂々と配し、上部にサントリーのコーポレートロゴを大胆にあしらうことで、斬新で店頭に映えるデザインに仕上げている。
 西田社長は3月28日に都内で開いた新商品&新CM発表会で、「満を持して一番大きなスタンダードビールのど真ん中に新商品を投入する。2023年のビールカンパニー事業方針として、ビールカテゴリーにマーケティング投資を徹底集中する。この新商品は1963年の参入以来重ねてきたビール市場への新たな挑戦となる。ビールを飲んでいる人はもちろん、これまであまりビールを飲んでいない人、また飲まない人にも今一度ビールの魅力をお伝えし、振り向いてもらえるチャレンジが必要だ。お客様のことを徹底的に考え、対話するとともに半世紀を超えるビールのものづくり、技術・知見を注ぎ込んだ。社会環境やお客様のビールの飲み方の変化を捉えた“これからの時代のビール”として提案する」と説明した。

商品開発を担当した「イノベーション部」は、これまでの固定概念・開発手法にとらわれず新しいことに挑戦し続ける方針で2021年4月に創設。昨年発売した「ビアボール」に続く第2弾商品となる。
開発の思いについて同部の竹内彩恵子氏は「『これからの時代のビール』をテーマに、ユーザーの声に量・質の両面で徹底的に向き合い、ビールに求めるもの、飲み方、時代感や価値観などにこだわった。一日の終わりに今日の自分を全肯定してくれる存在、明日へ進む力をくれる、そんなビールを目指した」と説明。
中味設計についてビールカンパニー商品開発研究部の水口伊玖磨氏は「目指したのは、飲みはじめから飲み終わりまでずっとおいしいこと。厳選された麦芽に加えてコーングリッツを一部使用し、糖化工程において仕込釜で麦汁を煮出す『デコクション』を3回行うトリプルデコクション製法を採用することで、最初の一口のグッとくる飲みごたえと、そのおいしさがずっと続く軽快感・爽快感を実現した」と話した。

 マーケティング戦略では、俳優の山﨑賢人さん、上白石萌音さん、坂口憲二さん、お笑いコンビ「オズワルド」、アニメ「ルパン三世」の銭形警部を起用し群像劇となるTVCMを発売3カ月で10,000GRP投下。発売前に東京・六本木と大阪・梅田でのポップアップショップ展開、ジェイアール東海パッセンジャーズとの協業による東海道新幹線駅ホームでは初となるポップアップショップを東京駅・名古屋駅・新大阪駅で5月7日までオープン、コンサートホール「Zepp」(全国8ホール)とのパートナー契約による公式ドリンクとしての販売、アパレルブランド「SOPH.」とのコラボによるスタッフユニフォームほかノベルティの製作などを行い、のべ150万人との接点創出を目指す。

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