ヴィニェド・チャドウィック2021年、9月14日に全世界へ向けてリリース開始

チリのワイン産地の中で「グラン・クリュ」と言われるマイポ・ヴァレーのD.O.プエンテ・アルト。ヴィニェド・チャドウィックの畑はここにある。そして、最新ヴィンテージ2021年が間もなく全世界へ向けてリリースされる。

 

2021年は、「夏は例年より少し涼しく、積算温度は過去の平均よりも3%低かった」と、ヴィニェド・チャドウィックのアジア・パシフィック・リージョナル・ディレクターのジュリアン・ポティエールさんが説明してくれた。加えて1月末に雨が少し降った(54mm)ため、灌漑をしなくて済んだと言う。夏が涼しかったため、ブドウはゆっくりと成熟して少し遅めの3月末から収穫を開始した。そして4月12日まで15〜17区画を最適な熟度で収穫できた。引き締まった果粒で、色調も素晴らしく成熟したタンニン、フレッシュな酸を得られて、糖度と酸度のバランスが理想的だったと言う。

試飲してみると、整然とした香りで小さな黒い果実、スパイス、インクといった若々しく上品な香りに、スミレのようなフローラルさが感じられた。しなやかなアタックで、極めて上品な味わいながら、ストラクチャーがとてもしっかりとして、余韻はフレッシュ。タンニンの細やかさ、緻密さが印象的だった。

アジア・マーケティング・ディレクターのサブリナ・トゥミノさん曰く「やはり冷涼だった2013年と共通点があり、とても気に入っている」。ちょうど2013年も試飲したが、確かにこちらもフローラルでテンションがある上品なスタイルで、10年の時を経てタンニンも溶け込んでいた。そして余韻がとてもフレッシュ。2021年も今はまだ若く、サーヴィスされてから30分、1時間と経過しながら香りが徐々に開いてきたが、いずれ今の2013年のような広がりを見せるのではないかと想像した。今若い状態でもおいしく飲めるが、熟成後も楽しみだ。

偉大な産地から生まれる超プレミアムクラスのワインの中でも傑出したヴィンテージ。ヴィニェド・チャドウィック2021年は見逃せない! (Y. Nagoshi)

ジュリアン・ポティエールさん(右)とサブリナ・トゥミノさん(左)。

<Viñedo CHADWICK 2021>

カベルネ・ソーヴィニヨン97%、プティ・ヴェルド3%。フレンチオークの新樽80%とオーストリアのストッキンジャー製フードル20%で、22か月熟成。

ヴィニェド・チャドウィックの熟成と進化の様子はこちらの記事をご覧ください。

「チリ最高峰のカベルネ・ソーヴィニヨン ヴィニェド・チャドウィック」

 

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