Tasty Catalonia World Tour ファミリア・トーレスのワインとともに

カルメ・ルスカイェーダ氏(左)とジョアン・ロカ氏。

 カタルーニャ州政府観光局は、ザ・リッツカールトン東京にて「Tasty Catalonia World Tour」を開催した。これはカタルーニャが本年5月に「世界ガストロノミー地域2025)」にヨーロッパで初めて選出されたことを受けて、同州の豊かな食文化を発信することを目的としたものだ。

 サルバドール・イリャ・カタルーニャ州首相は冒頭の挨拶で「ガストロノミー及びその関連産業は、カタルーニャの産業全体で最大の売上を誇り、GDPの20%を占める。雇用機会を創出し、経済全体を牽引する力がある」と述べた。 州首相として初の海外訪問先に日本を選んだのは、食をはじめ地域への愛情や協働への意志などの価値観を共有しているからだという。

 会場では、カタルーニャ出身の2人のシェフが腕を振るい、17品目の料理を提供。スペイン初のミシュラン三つ星女性シェフであり2023年9月まで「レストラン・サンパウ東京」で活躍したカルメ・ルスカイェーダ氏は、アーモンドの焼き菓子カルキニョリに海水で凝固させたマトチーズを敷きアンチョビを載せたフィンガーフードを。世界一のレストランに2度輝いた「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」のジョアン・ロカ氏は、リポリェサという在来種の羊乳を使用し、更に羊毛の香りを蒸留して風味づけしたデザートを。それぞれ思いを込めた一品について詳説した。

イベントで供されたトーレスのワイン。左から「ヴィーニャ・エスメラルダ」「キュヴェ・エスプレンドール」「クロ・アンラストラル・ホワイト、ミルマンダ」「クロ・アンラストラル」「サルモネス」

トーレスは、6品目のワインを提供した。スパークリングは人気の「ヴィーニャ・エスメラルダ・ブリュット」とプレミアムの「キュヴェ・エスプレンドール・ヴァルドン・ケネット」。気候変動に対応し復活させた在来品種の「クロ・アンセストラル」の白と赤。単一畑シャルドネの「ミルマンダ」。ガルナッチャとカリニェーナのブレンドが絶妙な「サルモス」。 

(Saori Kondo)

 

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