コルピナットの一員 グラモナ6代目が語る地域への誇り

レオナルド・グラモナ氏。

1851年創業のグラモナ6代目当主レオナルド・グラモナ氏が来日した。ペネデス地方の老舗にして、コルピナットの中核を担う存在だ。

「グラモナ、ラベントス、(レカレドの)トン・マタ氏で良いカバを造ろうと話し合ったが、実現できなかった」。レオナルド氏が振り返るこの出来事は、カタルーニャのスパークリングワイン業界の転換点となった。当時DOカバは「安いスパークリング」のイメージが定着しており、高品質志向の生産者にとって課題となっていた。3社はそれぞれ最終的にDOカバを離脱。2019年、グラモナとレカレドは他の高品質志向生産者とともに、厳格な品質基準を追求するコルピナット協会の設立に参画。初代会長はレオナルド氏の父チャビエル氏が務めた。現在、レオナルド氏はコルピナット協会の理事として、亡き父の後を継いで地域固有の価値を世界に発信している。

こうした理念の具体化が、同社のバイオダイナミック農法だ。その始まりについて、レオナルド氏は「動物を学ぶことから始めた」と話す。羊、馬、牛、鶏を飼育し、堆肥を生産する循環農法を確立した背景には、父と叔父の代からのオーガニック栽培への取り組みがある。ブドウ畑は自社・契約合わせて270haで、デメター認証を取得。さらにグラモナの重要な活動として、2015年にカタルーニャで独自のバイオダイナミック生産者団体「Aliance per la terra」を立ち上げた。14生産者が加盟し、550haの認証面積を誇る。現在はすベての生産者がデメター認証を取得しているが、レオナルド氏は、将来的にはカタルーニャ独自の水準が決まる可能性を示唆している。「バイオダイナミックと一言で言えど、フランスとカタルーニャでは土壌が異なるため、必然的に使う調合剤も異なってくるはずだから」と、氏は言う。

 試飲では5種が供された。以下はそのうちのスパークリングワイン3種。

「インペリアル・ブリュット 2018」は48か月の瓶内熟成。チャレッロ由来の力強い酸と骨格。甘いオレンジ、ブレッド、口中を包む快活なミネラル感。
「インノブレ ブリュット・ナチュレ NV」はチャレッロ100%で58か月の瓶内熟成。フレッシュなグレープフルーツ、ハーブ、豊富で力強い酸。
「トレス・ルストロス ブリュット・ナチュレ 2015」は1961年に初リリースした同社のフラッグシップ。最良区画フォンジュイのチャレッロ70%、マカベオ30%。96か月の瓶内熟成。熟したリンゴ、蜂蜜、キャラメル。高い酸が奥行きをつくり、果実の密度が高く、スティルワインに負けない味の強さ。

「チャレッロに含まれる抗酸化物質レスベラトロールはピノ・ノワールより高い」とレオナルド氏は説明する。この成分とワインの長期熟成適性との関係はまだ研究段階だが、チャレッロの特性を示す興味深い要素だという。(N.Miyata)

輸入元:白井松食品

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