第2回スペイン・フュージョン東京2025、5月20日に開催

2025年5月20日、東京エディション虎ノ門で「SPAIN FUSION TOKYO 2025」が開催された。マドリードで23年続く国際料理学会「マドリード フシオン アリメントス デ エスパーニャ(Madrid Fusión Alimentos de España」のサテライトイベントとして、昨年に続く2回目の開催だ。

本イベントは食品業界プロフェッショナル向けの商談会で、スペインのガストロノミー製品の試食・試飲と著名なシェフ陣による調理技術講演を組み合わせた体験型イベントとして実施された。会場には「プレゼンテーションエリア」と「商談会エリア」を併設し、キッチンステージでのショークッキングと並行してスペイン産食材の商談機会を提供。商談会エリアには輸入元など15社が出展。昨年は670名が来場し、今回も業界関係者の高い関心を集めた。

フェルナンド・モラMWによるスペインワインセミナー

フェルナンド・モラMW。
試飲に供された8種。

今年もフェルナンド・モラMWによるスペインワインセミナーが開かれた。白と赤の2セッションが開催され、スペインの多様な気候帯が生み出すワインの個性を紹介した。白ワインセッションでは8種を試飲し、北の大西洋沿岸部の海洋性気候、レバンテ地方の地中海性気候、メセタの広がる内陸部の大陸性気候まで、多様なワインを紹介した。以下はそのうちの6種。

ガリシア地方のリアス・バイシャスは「アッティス シオン 2023」のアルバリーニョを試飲。海洋性気候による高い酸、アプリコットや桃の香り。塩味が特徴的で、合わせたスズキの握りに寄り添う。バスク地方ビスカヤ県のチャコリ「イチャスメンディ No.7 2021」は、在来品種オンダリビ・スリのライムを思わせる鋭い酸と、ミネラル感豊かな仕上がり。同じ海洋性気候でも、前者とは異なるキャラクターで、より緊張感のある酸味を伴う。
地中海沿岸アリカンテのワインは、モスカテル・デ・アレハンドリアを使った「タウーリャ 2022」を紹介。3日間のスキンコンタクトで、3か月シュール・リー。蜂蜜、オレンジピールなどの複雑な香り。
ルエダは、ベルデホの2つの解釈を比較した。樽熟成で知られる「ベロンドラーデ・イ・リュルトン 2022」はヴァニラとシナモンの香り。フルボディで余韻も長い。「ハビエル・サンス ベルデホ マルコルタ 2022」は、ベルデホ・マルコルタ種で、エルエダで唯一この生産者が栽培。フレッシュなかんきつとほのかな苦味を伴うフィニッシュ。同じベルデホでも醸造哲学の違いが明確に表れた2種だ。
マドリード、グレドス山脈の花崗岩土壌から造られる「オンブレ・バラ 2021」はリンゴ、白い花、ブリオッシュの香り。品種はアルビーリョ・レアルで「古樽で熟成させることで、テクスチャーがクリーミーになり、複雑さが増し、このブドウ本来の魅力が引き出される」とモラMW。

モラMWは「スペインワインの魅力は、一つの国でありながら、気候の多様性が生み出す表現の幅広さにある」と総括し、各地域の在来品種が持つ独自性を強調した。 

 (N. Miyata)

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