スペインフード&ワイン商談会2023/Taste Spain Japan2023開催

2023年10月3日と11月7日、ICEX(スペイン貿易投資庁)とスペイン大使館経済商務部は、秋期「スペインフード&ワイン商談会2023」を開催した。会場は東京(11月)と大阪(10月)の2会場。東京・八芳園「ジュール」には輸入元44社が出展し、多くの来場客で賑わった。

スパークリングワインはカバをはじめ個性豊かなアイテムが多数出品。ペネデスのディジェ・ビティクルトスが手がける「ディジェ・ブルット ロゼ 2013」(輸入元:Romea Wines)はピノ・ノワールのミレジメ・カバ。貴腐ワインでドサージュ、瓶内熟成期間は36か月。熟した赤い果実、アーモンド、カモミール、ドライハーブなどの複雑な香りに満ちている。コドルニウ・グループのボデガス・ビルバイナスが手がける「ロイヤル・カールトン・ブルット・ナトゥーレ」(輸入元:大榮産業)はリオハ産の瓶内二次発酵スパークリングワインで、品種はビウラとマルバジア。イーストの香りが顕著で飲みやすい。

スペインを代表する白品種ベルデホでも興味深いワインがあった。DOルエダのハヴィエル・サンス(輸入元:パナバック)はベルデホに特化した造り手で、複数のキュヴェを造る。「V マルコルタ 2022」はこの品種のクローン「ベルデホ・マルコルタ」のワイン。味わいは酸が非常に豊かでしなやか。テクスチャーも厚みがあって力強い。

また同日、「Taste Spain Japan2023(旧スペイングルメフェア)」も八芳園「ニュイ」で開催された。4年ぶりの開催で、日本未輸入のワイナリーや食品会社、計8社が出展した。先のベルデホにちなんでは、ファミリア・マルティネス・ブハンダが2アイテムを出品。1889年創業、リオハにルーツをもつ家族経営ワイナリーだが、ルエダにパゴに認定された25haの畑を所有している。「モンテペドロソ・エノテカ」はエッグ型コンクリートタンクで14か月間熟成。ミネラル感が顕著で、伸びやかな酸。もっとベルデホに注目したい、と感じさせるワインだった。

(N.Miyata)

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