特集 スパークリングワイン プロセッコ・スーペリオーレ コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネDOCG

恒例の「プロセッコ祭りVINO IN VILLA」が5月17日に開催された。ヴェネト州トレヴィーゾにほど近いスセガーナ村のカステッロ・ディ・サン・サルヴァトーレがその会場だ。この日ばかりはほとんどすべての生産者のDOCGプロセッコ・スーペリオーレが飲めるとあって、近隣の町のみならず遠くローマやミラノからも愛好者が駆けつける。会場はベビーカーを押した家族連れで溢れんばかりの盛況だった。

 

ほのかな花の香り、やさしい泡立ちの「プロセッコ」は、近年すっかり有名になりイタリアを代表するスパークリングワイン産地のひとつになった。けれどもプロセッコにDOCプロセッコとDOCGプロセッコ・スーペリオーレ(コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ)があることは、イタリア国内はもとより輸出市場でもよく知られていない。日本市場のマーケットを賑しているプロセッコのほとんどが価格の安いDOCプロセッコである。

 

DOCプロセッコもDOCGプロセッコ・スーペリオーレもその生産地はイタリア北東部である。ドロミーティ山塊がピアーヴェ川へと向かう丘陵地にDOCGプロセッコ・スーペリオーレの畑がある。トレヴィーゾ県のコネリアーノからその西側のヴァルドッビアーデネに至る東西約40kmの丘陵地6,586ha がDOCGプロセッコ・スーペリオーレの葡萄畑である。コネリアーノは1923年に醸造学校が創立されるほどイタリアでは飛びぬけて古くから醸造学の盛んな土地柄。これまでにもイタリア各地で活躍するエノロゴをたくさん輩出している。

(上の写真:プロセッコDOCGのグラン・クリュともいえる「カルティッツェ」最高地点にあるコル・ヴェトラズからの眺め)

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